それぞれの最終楽章・看取りの作法(1)
横浜市立大准教授 日下部明彦さん
入院していた肉親が夜間に亡くなり、当直の医師がぼさぼさ頭、素足にサンダル履きで不機嫌そうに病室に入ってきました。家族には初めて見る医師です。
名乗りもせず、ぞんざいに脈拍がないことを確認すると携帯電話で時間を確認、「○時○分、死亡確認しました」と事務的に告げます。カルテも見ずに乱雑な字で死亡診断書を書き、そそくさと退室していきます。
こんな目に遭ったら、故人とお別れする厳粛な雰囲気は台無しです。
30代の頃、病院の緩和ケア病…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル