大規模火災が起きた北九州市小倉北区の飲食店街「鳥町食道街」一帯で、1日から一部でがれきの撤去作業が始まった。2千トン超とみられるがれきの撤去費用が課題となっていたが、寄付金が5千万円を超え、めどがたった。被災から2カ月、街は復興に向けた一歩をやっと踏み出した。
火災は1月3日に発生。鳥町食道街の全22店舗を含む36店舗、計2730平方メートルが焼けた。現場には現在も大量のがれきが残されている。
撤去費用に充てるため、市や北九州商工会議所などでつくる「魚町火災復旧支援の会」は、発生直後から寄付を募った。2月末で締め切ったクラウドファンディングでは約370万円が集まったほか、会の事務局を訪れた男性が名乗らずに1900万円を寄付。ほか、9病院を運営する北九州病院グループが500万円を寄せるなど、1日時点で計約5370万円になった。
費用のめどがついたことから、1日午前、食道街に隣接する被災2店舗が解体・撤去作業を始めた。今後、そこから食道街エリアに重機を入れ、全体の撤去を進める予定。暑くなると悪臭や虫が発生するため、6月までの完了を目指す。
20以上の地権者 再建に高いハードル
ただ、食道街一帯としての復…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル