杉浦達朗
群馬県伊勢崎市の公園で2月、小学生らが四国犬にかまれてけがをした事件で、県警は11日、四国犬7頭を飼っていた同市の会社役員の男(62)と妻(57)を、過失傷害や狂犬病予防法違反などの疑いで書類送検し、発表した。いずれも容疑を認めているという。事件を起こした四国犬は、昨年にも小学生にけがをさせていたことも判明した。
伊勢崎署などによると、男の送検容疑は、狂犬病予防注射を7頭に受けさせておらず、そのうち4頭は市に飼育の登録もしていなかった▽2月7日に脱走した2歳のオスが西部中央公園にいた児童ら7人にけがをさせた、というもの。妻はこの事件に加え、昨年12月13日にも同公園でこのオスのリードを放してしまい、遊んでいた女児をかんでけがをさせた疑いもある。
県警は、夫婦が7頭を自宅の庭で放し飼いにしていたことから、柵の設置以外に鎖でつなぐといった脱走防止策をしていなかったとみている。加えて、4頭が市に未登録だったことや狂犬病予防注射をしていなかったこと、過去にも他人にけがをさせていたことなどからも、悪質性が高いと判断しているという。
市によると、昨年末と2月に児童らを襲ったオスは狂犬病検査で陰性だった。7頭は事件後に予防接種を受け、夫婦から第三者へ譲渡されたという。(杉浦達朗)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル