名古屋工業大(名古屋市昭和区)で、「リケジョ」(理系女子)が増えている。かつて1割に満たなかった女子学生比率が近年は2割近い。きっかけの一つは、25年前に国立大で初めて導入された新たな入試制度だという。
JR鶴舞駅から徒歩10分のキャンパスの一室で10月中旬、女子学生団体「彩綾(さや)」のミーティングが開かれた。学科や学年を越えて女子学生のつながりを深めようと2014年10月に設立され、約50人が所属する。グループごとにイベントを企画していて、メーカーへの訪問バスツアーや女性技術者との交流会などの計画を話し合った。
名工大は工学部だけの単科大学で、電気・機械工学科(旧・機械工学科)で女子推薦入試を実施している。1期生が入学した1994年度、全学生4621人のうち女子は328人で、女子学生の比率は7・1%だったが、今年度の女子学生は727人で全学生の18・25%だ。研究者や技術者として社会で活躍するOGも目立ってきた。
一般的に工学部は女子学生が少なく、確保がが難しいとされる。文部科学省の今年度の学校基本調査(速報値)でも、理系学部の女子比率は農学、理学に次いで最も低かった。
「ひと昔前では信じられない光…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル