馬と言えば競馬場で疾走するサラブレッドを連想しやすい。ただ、日本には古来より軍事や運搬、農耕に利用されてきた「日本在来馬」が存在する。
馬の遺伝情報を研究している競走馬理化学研究所の戸崎晃明・遺伝子分析課長によると、この馬の起源は4~5世紀ごろ、家畜化された大陸のモンゴル在来馬が朝鮮半島を経由し、飼養する技術を持つ人々とともに日本にやってきたことにあるという。
サラブレッドの体高約160センチに比べ、在来馬は110~135センチと大きくはない。その代わり、骨や蹄(ひづめ)が硬いため蹄鉄(ていてつ)をはかせる必要がない。山道や坂道の歩行も苦にせず、持久力もある。平時は主に荷物の運搬に活用されてきた。東日本では農耕馬として各農家で飼われた。元寇(げんこう)の際や戦国時代には、軍馬としても活躍したとされる。
ただ、その数は減っている…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル