具体性を欠く指導を最長約3時間にわたり繰り返すパワハラをしたとして、防衛省は21日、航空自衛隊の50代の男性空将を停職4日の懲戒処分にし、発表した。「将」は自衛隊で最も上の階級で、陸海空を通じてパワハラで処分を受けたのは初めて。
防衛省によると、空将は昨年8~12月、部下の隊員3人に対して、どういう考え方でその結論に至ったのかを意味する「思考プロセス」「思考過程」という言葉を繰り返し、相手が理解しづらい指導を約1~3時間、20回以上繰り返した。40~50分立たせたままの指導もあったという。
海上自衛隊のセクハラ問題を受け、防衛省が被害申告を呼びかけたハラスメント防止月間の今年1月に申し出があった。空将は「合理的な指導方法と考えており、パワハラと認識していなかった」と話しているという。(成沢解語)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル