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22日から天皇陛下が臨まれる「親謁の儀」。歴代の天皇も即位にあたって執り行ってこられた伝統の儀式です。その際に陛下がお乗りになる「馬車」にも、伝統が受け継がれていたんです。
22日から2日間、即位後初めて伊勢神宮を参拝し、「親謁の儀」に臨まれる天皇・皇后両陛下。親謁の儀では、即位に関する一連の儀式を終えたことを報告されます。
「親謁」とは、天皇陛下自らが参拝されること。1990年(平成2年)には、即位の儀式を終えた上皇さまも伊勢神宮を参拝され、「親謁の儀」が執り行われました。
歴代天皇に受け継がれてきた「剣」と「勾玉」を携え、陛下は「黄櫨染御袍」の装束姿で儀式に臨まれます。
神宮内を移動する際に乗られたのは、2頭の馬にひかれた馬車。現在、宮内庁で使用している馬車の中でも最も格式の高い「儀装馬車2号」です。
今からおよそ90年前(昭和3年)に作られた「儀装馬車2号」は、1959年には上皇ご夫妻のご成婚パレードでも使われました。
今回、皇居の外に出るのは、上皇さまが即位された際の「親謁の儀」以来、実に29年ぶりで、車輪の金箔などが貼り直されています。
19日、馬車をひく宮内庁の馬とともに皇居から伊勢神宮に向けて運び出されました。
その馬は21日朝、白バイやパトカーに先導され、一般道に慣れるためおよそ1時間かけて内宮と外宮を往復。さらに、参道内では実際に馬車をひくルートで入念なリハーサルも実施されました。
皇室の歴史の節目節目で使われてきた伝統の馬車に乗り、陛下は22日からの「親謁の儀」に臨まれます。
東海テレビ放送
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース