17日から行方不明になり栃木県小山市で保護された大阪市住吉区の小学6年の女児(12)の母親(38)が25日夕、報道各社の取材に応じた。行方がわからなかった6日間について、「『もう会えないかもしれない』という考えが頭をよぎった。生きた心地がしなかった」と心境を語った。
2人が7日ぶりに再会したのは、大阪府警本部の一室。母親が戸惑う女児を抱きしめると、抱きしめ返してくれたという。「けがしてない?」「おなかはすいてない?」。とっさに口をついて出たのは、我が子を気遣う言葉だった。一緒にお菓子を食べると、女児から笑みがこぼれたという。
女児は23日、靴を履かずに逃げ出し、助けを求めて約1キロ離れた交番まで歩いた。再会した時も、女児は足の裏の痛みで靴が履けず、足を引きずって歩いていたという。母親は「よく頑張った。今まで以上に愛情を持って育てていこうと思う」と涙ながらに語った。(野崎智也)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル