立憲民主党など主要野党の国会議員は26日、安倍晋三首相主催の「桜を見る会」の招待者名簿を共産党が資料請求した当日に破棄した内閣府の大型シュレッダーを視察した。25日はアポイントがなかったことなどを理由に「門前払い」に遭い、断念を余儀なくされたが、26日は正式にアポを入れたことが功を奏した。
25日の光景がデジャビュ(既視)のようによみがえる。
桜を見る会追及本部の黒岩宇洋事務局長(立民)ら国会議員7人が26日、意気揚々と内閣府に乗り込もうとしたところ、前日と同様、職員から「担当者に連絡を取るのでお待ちください」と待機を求められたからだ。黒岩氏は「よほど警戒されているのだろう。アポイントをとっても入れてもらえない」と、不満そうな表情で語った。
黒岩氏らが内閣府を訪れたのは正午頃。午後1時スタートの衆院本会議に遅れるわけにはいかない。
「また昨日のような長い押し問答が始まるのか…」
周囲に不穏な空気が漂い始めたちょうどその時、担当者が「どうぞ。アポイントをいただきましたので」と、7人を丁重に庁舎内へと迎え入れた。
報道陣は同行を許されなかったため、黒岩氏らがシュレッダーを視察した際の様子は明らかになっていない。黒岩氏は「資料請求後に消去していたら大問題だ。シュレッダーに履歴機能があるのかを(調べることを)最大の目的に行ってきた」と説明したが、結果は「グレー状態(まだ分からない)」だという。
主要野党は今後も引き続き真相究明に尽力する構えだ。(中村智隆)
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース