小型無人機(ドローン)について、政府は登録義務化の方針を固めた。ドローンをめぐっては、国内外の空港で混乱が続く。関西空港(大阪府泉佐野市)では10月以降、計4回にわたってドローンのようなものが目撃され、飛行機の離着陸が妨げられる事態に。関係者は頭を悩ませている。
関西空港の第2ターミナルで11月9日朝8時ごろ、複数の地上作業員がドローンのようなものを目撃した。赤色で浮き沈みしながら飛んでいたという。
約10分後、2本ある滑走路は閉鎖された。空港を運営する関西エアポートや警察、海上保安庁が機体を捜したが見つからず、約1時間10分後に離着陸が再開された。国内線の2便が欠航し、国内・国際線の17便が目的地変更するなど、計44便に影響が出た。
関空ではこの他にも、10月19日夜に約40分間、11月7日夜にも2回にわたって計約2時間、滑走路が閉鎖された。国土交通省航空局によると、国内でこうした目撃情報によって滑走路が閉鎖されるケースは関空が初めてという。
ドローンは金属部品が多く、小さくても飛行中の航空機と衝突すれば機体を貫通する危険が高い。関西エアによると、銃の空砲などで鳥は追い払っているが、「もしドローンが違法に飛ばされても未然に防ぐことはできないのが現状」(広報担当者)という。ドローンを関空の対岸からでも飛ばすことは可能と指摘する専門家もいる。
伊丹空港でも2017年10月5日夕、飛行機が着陸をやり直す事態が起きた。この時は滑走路の閉鎖までは至らなかった。
成田空港でも今年10月9日、…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル