転落などによる事故の危険性が指摘されている運動会や体育祭での「組み体操」について、藤沢市教育委員会は19日の市議会本会議で、全国的に事故防止対策が強化されて以降も骨折などの事故が毎年20件以上発生していることを明らかにした。
市教委によると、市内の小中学校で発生した組み体操によるけが(日本スポーツ振興センターへの申請数)は、2016年度24件(骨折7件、ねんざ6件、挫傷・打撲11件)、17年度28件(骨折6件、ねんざ6件、挫傷・打撲13件、靱帯じんたい損傷など1件、脳振とう2件)、18年度20件(骨折7件、ねんざ4件、挫傷・打撲7件、靭帯損傷1件、脳振とう1件)―だった。
段数が高い「タワー」や「ピラミッド」の実施校は減少しているが、松原保教育部長は「毎年事故が起きている現状もあり、安全が担保できない状況では、リスクを冒してまで実施するものとは捉えていない」と認識を示した。
組み体操の実施には「特に安全配慮が必要」とした上で、「改めて学校に対し安全に実施できるよう指導を徹底する。学校と情報共有し、教職員の安全に対する意識の向上を図っていく」とした。
西智氏(市民クラブ藤沢)の一般質問に答えた。
神奈川新聞社
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