神戸市立東須磨小で教諭4人が同僚をいじめた問題で、市教育委員会が設置した弁護士3人による調査委員会は20日、新たに約150項目のいじめ行為が判明し、調査が必要になったと明らかにした。市教委が調査委に一部資料の提出を忘れたのが原因。当初は調査報告書をこの日提出する予定だったが、来年2~3月ごろまでずれ込む見通し。
調査委では、これまで被害、加害教諭ら延べ60人以上からヒアリングを実施し、「激辛カレーを無理やり食べさせる」「ロール紙の芯で尻をたたく」といった加害行為約160項目を調査した。
ところが、被害教諭がいじめの内容を記した手紙やメモなど資料10件を市教委が提出していなかったことが今月中旬に判明。これ以外に約150項目の加害行為があったことが分かったという。
調査委は重複分を精査した上で、改めて1月中に関係教諭らに聞き取りを実施。再発防止策も含めた報告書を年度内にまとめる方針。
調査委員長の渡辺徹弁護士は「市教委の対応にあぜんとして正直空いた口がふさがらない。被害教諭のためにも一刻も早く報告書をまとめる」としている。
【関連記事】
Source : 国内 – Yahoo!ニュース