米動画配信最大手、ネットフリックスのグレッグ・ピーターズ最高プロダクト責任者(CPO)が朝日新聞のインタビューに応じ、日本での今後の作品展開について、「これまでよりも大きな投資をする適切な機会を見つけられると思う」と述べた。今年話題をさらった「全裸監督」以上に制作費をかけることに前向きな考えを語った。日本のコンテンツ業界にさらに影響を与える可能性がある。
ネットフリックスは今年8月、アダルトビデオ(AV)の村西とおる監督の半生を描いたドラマシリーズ「全裸監督」を世界190カ国・28言語で配信した。バブル景気にわいた1980年代の日本社会が舞台だ。巨額の制作費をかけて当時の街並みを再現し、品質の高さで話題を集めた。
ピーターズ氏は「『全裸監督』は、日本で過去に制作した作品のなかで、最大の人気を博した。さらに韓国、台湾、香港、タイ、ベトナム、シンガポールでも人気作品のトップ10に入るほどだった」と語った。
国際的に高い評価を得た背景にあるのは、1話当たりの制作費の大きさだ。日本のテレビドラマの1話当たりの制作費が数千万円台といわれるなかで、関係者の間では、『全裸監督』はそれを大きく超える金額を投じられた、という見方が多い。
米国の最近のテレビドラマは、大作になると1話10億円規模の制作費が投じられているとされ、ネットフリックスが今後、そうした「米国基準」を日本に持ち込むのかどうかが注目されている。
ピーターズ氏は「(制作費につ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル