芝野虎丸名人(20)への挑戦権をかけた第45期囲碁名人戦挑戦者決定リーグ戦は26日、井山裕太棋聖(30)と河野臨九段(38)の優勝候補同士が初戦で激突した。2年ぶりの名人返り咲きをねらう井山が黒番中押し勝ちし、好スタートを切った。
前期リーグで3位に終わった井山は、開幕戦をリーグ2位の河野のホームグラウンド、東京・市ケ谷の日本棋院東京本院で迎えた。常に名人在位か名人失冠後の序列1位でリーグ戦を迎えていた井山にとって、地元の大阪を離れてアウェーで打つのは6年ぶり。しかし、自在の打ち回しで河野を翻弄(ほんろう)し、午後7時30分、161手の短手数で退けた。
年明け開幕の棋聖戦七番勝負で河野を挑戦者に迎える井山にとって、棋聖防衛、名人挑戦に向けて大きな勝ち星を挙げた。(大出公二)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル