天皇ご一家は1日、代替わり後の令和最初となる新年を穏やかに迎えられた。宮内庁が公表した写真には、ご一家が赤坂御所の談話室に集まり、今年の干支にちなんだネズミと「振々(ぶりぶり)」と呼ばれる昔の子供の遊び道具を模した置物などを前に、歓談される様子が収められている。
天皇陛下は1日付で、年頭にあたっての感想を宮内庁を通じて示された。即位後の日々を安堵(あんど)とともに振り返る一方、昨年の台風や大雨による被害に触れ、「災害がない1年となることを祈ります」とつづられた。
陛下は昨年5月の即位以降、「国民の幸せを願いながら」務めを果たしてきたとご回想。即位関連行事を無事終え、国内外から多くの温かい祝福を受けた1年を「誠に感慨深いものでした」と振り返られた。昨年末、皇后さまと訪れた台風などの被災地にも思いをはせ、「寒さも厳しい折、住まいを失い、いまだ御苦労の多い生活をされている多くの方々の身を案じております」と気遣われた。
年頭ご感想の発表は上皇さまのご負担軽減のため、宮内庁が平成29年から取りやめていたが、代替わりで復活した。一方、上皇ご夫妻が在位中、毎年続けられてきた御製(ぎょせい)と御歌(みうた)の発表については、同庁は両陛下のご日程などの都合で今年は見送り、来年からの実施を目指すとしている。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース