カジノを含む統合型リゾート(IR)事業をめぐる汚職事件で、中国企業側が現金を配ったと供述した国会議員5人の一人で、自民党の船橋利実・衆院議員(59)=比例北海道=が8日、同社とIR事業を計画していた札幌市の観光会社幹部から受け取った100万円の寄付を記載していなかったとして、自身が代表の政党支部の政治資金収支報告書を修正したことを明らかにした。「中国企業からはお金を一切受け取っていない」と否定している。
修正は7日付。2017年10月4日付で札幌市の観光会社幹部からの寄付金100万円を追記し、船橋氏からの「借入金」として計上していた500万円を400万円に減額した。
関係者によると、贈賄側として逮捕された中国企業「500ドットコム」顧問は17年9~10月ごろ、収賄容疑で逮捕された衆院議員の秋元司容疑者(48)以外にも、国会議員5人に100万円前後の現金を渡したと東京地検特捜部の調べに供述。今回修正された寄付金も近い時期に受領したことになる。
船橋氏は8日、「私が100万円を経理担当者に渡す際、政党支部への貸付金400万円と同時に渡したため、担当者が誤解して記載ミスが起きた」と釈明。
船橋議員の疑惑と釈明を詳報します。会見の一問一答も。
経緯については「17年9月に観光会社幹部から呼ばれて飲食店に行き、封筒入りの現金をもらった」と説明した。他に3、4人が同席していたが面識はなく、現金は観光会社幹部からの寄付金との認識を示した。
5議員のうち、自民党の中村裕…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル