英王室のヘンリー王子(35)、メーガン妃(38)夫妻が王室引退を表明した問題で、エリザベス女王(93)は13日、家族会議を行った結果、夫妻の希望を容認する声明を発表した。一方、英王室に詳しい放送プロデューサーのデーブ・スペクター氏は、声明文に夫妻への敬称が省かれていたことに着目。「爵位剥奪を視野に入れた女王陛下のディスり(批判)」とした上、夫妻が離婚する懸念まで言及した。
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英王室の象徴である女王陛下のジャッジは「〇」だった。王子夫妻は8日発表の声明で「より独立した生活」を目指して王室の主要公務からの引退を宣言していたが、女王は夫妻の意向を「理解、尊重する」と容認する考えを示し「新たな人生を築くという夫妻の望み」を全面的に支持すると強調した。
一方で「フルタイムの王室メンバーであり続けてほしかった」と複雑な心境も吐露。さらに夫妻が「公費への依存」を拒む意向もあり「解決すべき問題は複雑」とも指摘した。
王室からの財政負担のあり方や王子一家の警備など様々な課題を抱えるため、新生活が正式に始まるまでの「移行期間」を設け、期間中のカナダ滞在も認める考えだ。
声明発表に先立ち、女王は英東部の御用邸に王室主要メンバーを緊急招集し、異例の家族会議を開催。BBC放送によると、ヘンリー王子に加え、父のチャールズ皇太子(71)や兄のウィリアム王子(37)も参加。メーガン妃は昨年生まれた長男アーチーちゃんとカナダ滞在中のため、電話などで参加した可能性がある。
女王の容認は夫妻にとって願ってもない展開だが、デーブ氏は声明文に「サセックス公爵ヘンリー」「サセックス公爵妃メーガン」「殿下」「妃殿下」などの敬称が表記されてなかったことに着目。「女王は傷ついているし、納得していないけど認めざるを得ない心境が見え隠れします。さりげな~くディスッてます」。爵位の剥奪まで視野に入れた「呼び捨て」と推察した。
夫妻の今後については「こんなことを言っては失礼ですが、環境が変われば離婚の可能性もあると思います」と指摘する。「もともとメーガン妃が抱く不満は、女優が歌舞伎俳優の奥さんになったり、相撲部屋の女将(おかみ)さんになったりする時に生じるものと同じレベル。今はラブラブですが…」。離婚時に再びヘンリー王子を全面的に受け入れる構えもあるのでは、とみる。
何とも不穏な未来を予見するデーブ氏だったが「まとめると、ヘンリー王子は爵位(釈?)由美子と結婚すべきだったってことです」と得意のジョークで締めくくった。
◆声明文日本語訳
本日、私の家族は、孫と彼の家族の将来について非常に建設的な話し合いをしました。
私の家族も私も、ヘンリーとメーガンが若い家族として、新たな生活を築きたいという希望を、全面的に支持します。
彼らには王室の一員として専念してくれることを望んでいましたが、王室の一員であり続ける一方、より自立した生活を送りたいという彼らの願いを理解し尊重します。
ヘンリーとメーガンは、新たな生活では公的資金に頼りたくない意思を、明らかにしました。
したがって、夫妻がカナダとイギリスで暮らす移行期間を設けることで、合意しました。
これらは、私の家族が解決すべき複雑な問題であり、まだやるべきことは多くありますが、私は数日以内に最終決定を出すように求めました。
◆ヘンリー王子とメーガン妃の今後の課題
▼資金面 どう経済的に独立するのか。チャールズ皇太子の遺産相続分、王室や政府からの援助や警備費用(年間約8600万円)をどうするかなど
▼夫妻の地位 将来的な役割、夫妻の「殿下」「妃殿下」の称号や今後の呼称をどうするのかなど
▼警備態勢 現在、夫妻とアーチー王子の3人に、最大6人のボディーガードがついているとみられる。カナダの別荘の警備やカナダ政府の警備対策など
▼商取引 夫妻は昨年、爵位にちなんで「サセックス ロイヤル」の商標登録出願済みだが、締結可能な商取引の範囲など
Source : 国内 – Yahoo!ニュース