名古屋市内で最も古い冷蔵庫を探すコンテストがあり、60年近く前の1961(昭和36)年製の冷蔵庫がグランプリに輝いた。冷蔵庫は24時間稼働し、家庭内で最も電気を使うとされる。11日の表彰式で、所有者の立松宏康さん(66)=名古屋市港区=は、受賞を喜びつつ「環境には申し訳なかったかと思います」と苦笑いした。
名古屋国際会議場(名古屋市熱田区)の会議室であった表彰式では、コンテストを主催した名古屋市から立松さんに表彰状が贈られた。コンテストでは、昨年8月末から10月末の間に509件の応募があった。1960年代製の応募は7件あったが、立松さんの冷蔵庫が最も古かった。
立松さんは電気工事業のかたわら、バンド活動をしている。グランプリの冷蔵庫(容量95リットル)は練習スタジオの隅に置き、「休憩の時に飲むお茶やジュースを入れていた」という。
コンテストがあることを知り、応募を考えた。冷蔵庫に製造年は記されていなかったが、型式や製造番号のほか「東芝電気冷蔵庫」などと書かれた金属製の板が取り付けられていた。東芝側に問い合わせ、1961年製であることが判明。当時の価格は6万5千円(公務員の初任給は1万4200円)だったという。
「8歳の時、新しいもの好きの…
980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル