第13回朝日杯将棋オープン戦の本戦・名古屋対局(主催・朝日新聞社、特別協賛・豊田自動織機、豊田通商)が19日、名古屋市で行われ、3連覇を目指す藤井聡太七段(17)が1回戦で菅井竜也七段(27)に勝ち、2回戦に進出した。検討室の棋士が「藤井七段が劣勢」と判断していた局面もあったが、辛抱強い指し手を続けて勝利をもぎ取った。
昨年の優勝に伴って本戦にシードされた藤井七段は、本局が今回の朝日杯の初戦となる。相手の菅井七段は2次予選で2連勝して本戦に駒を進めた。対戦成績は菅井七段の2勝1敗。振り飛車党のスペシャリストである菅井七段がペースをつかむ場面が目立ち、藤井七段にとってはいきなり難敵との勝負となった。
先手になった菅井七段の作戦は中飛車。そして、陣形が堅い穴熊に構えた。藤井七段が積極的に銀を進出させて押さえ込みを図ったのに対し、菅井七段も反発。中央の攻防で菅井七段がうまく好機を捉え、検討室の佐藤康光九段が「菅井七段のペースです。いや、優勢ですね」と判断する場面も現れた。しかし、藤井七段も落ち着いた対応を見せ、形勢の針が揺れ動いたまま終盤戦に突入した。
- 朝日杯将棋、勝負のポイントは
- 辛抱強い指し続けた藤井七段―。藤井七段が菅井七段に勝ち2回戦に進出した1回戦の対局のポイントを解説します。
拡大する弟子の藤井聡太七段の対局を大盤解説する杉本昌隆八段(右)=2020年1月19日午前10時53分、名古屋市中区の朝日新聞名古屋本社、上田潤撮影
■藤井七段恐れた攻め 勝負の分…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル