昔ながらの味を受け継ぐあられ作りが、福岡県築上町の寒田(さわだ)地区で繁忙期を迎えている。加藤英二さん(79)方の作業場には、赤や黄、緑の生あられが陰干しされ、豊かな色彩が広がっている。
練ったもち米に食紅で色を付けて型に流し、固まったら短冊切りにする。2日ごとにひっくり返し、約1カ月かけて乾燥させる。かびが生えにくい冬ならではの手作業は、3月上旬まで続く。味付けは塩と砂糖のみで「親が作ってくれた味そのままです」と加藤さん。以前は自家用や副業で作る家庭が多かったが、今では高齢化などで数軒に減ったという。町内の道の駅や物産館で販売している。 (古瀬哲裕)
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