18歳未満とのわいせつ行為は「真剣な交際」以外は違反。大阪府は2月の議会で改正案を提出する予定だ。現行の青少年健全育成条例では脅したり嘘をついたりしていなければ、18歳未満とのわいせつ行為は処罰の対象外となっている。仮に援助交際であっても、同様であれば検挙の対象にはならない。ゆえに一部法律の専門家からは、大阪府は「インコウ特区」と懸念する声も上がっている。
そしていま、この「真剣交際」の判断基準や定義の曖昧さによって波紋が広がっている。9日にAbemaTVで放送された『Abema的ニュースショー』では、真剣交際の条件について街の声を聞いた。
すると若い女性たちは「結婚前提」「親の同意」などを条件に挙げ、子を持つ親の世代は「線引きが難しい」と回答に窮する様子がうかがえた。
一方、高校1年生の時に知り合った2歳年上の男性との真剣交際を貫き、妊娠をきっかけに結婚。現在は現役高校生のママモデルとして活躍する松田聖菜さん(17歳)は「援助交際とかをしている人に真剣か真剣じゃないかを聞いたとしても言わないだろう。真剣な恋愛をしている人たちに迷惑。本物の恋をぶち壊すのはオカシイ」と不快感を露わにする。
そんな松田さんの日々は多忙だ。朝5時のお弁当づくりから始まり、7時からは自身の学校の支度を開始。その間に娘の着替えやご飯の面倒を見るのだという。またテスト期間中は「ひたすらレポートをやらないといけないので、夜10時くらいから初めて、深夜2時に終わる感じ」と育児や学業を疎かにしない。
淫行では年上男性が摘発されるケースが大半を占める。未成年と付き合っている愛知県在住で46歳のある男性は、当時17歳だった彼女と2年間の交際を続けている。真剣交際について男性は「僕も、もちろん真剣交際。どちらかというと今まで彼女と付き合ったか、付き合っていないかの判断基準は(性行為を)したか、していないかだった。今回は相手が交際開始当初17歳だったので、高校を卒業するまでは一切なかった。越えていかなければならないハードルが高すぎる。結婚するのであれば、彼女と結婚したいと思っているし、彼女と結婚しないのであれば、一生独身でもいい」と思いを明かした。
一連の話を聞いた中川弁護士は「今までは威圧をしたり、欺罔したり、困惑させたりといった手段を使って性行為や性交類似行為、わいせつ行為を行った場合は罰せられた。しかし手段があると立証が難しく、大阪府では処罰ができなかった。そのため、手段を取っ払うことで、原則としては青少年との性行為や性交類似行為、わいせつ行為は行ってはいけないと変える。条例なので、都道府県によって内容は異なる」と大阪府の方針や全国によっても対応は異なることを説明した。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース