仕事でのハラスメントを禁じる初めての条約が国際労働機関(ILO)の年次総会で採択された。日本政府は賛成したものの、ハラスメント行為そのものを禁じる規定が国内法にない。国際基準に追いつくためには一段の努力が必要になる。
ILOの委員会で20日、条約案が固まり、アフリカ諸国の労働者代表ら約20人が、議場で踊って歌って合意を祝った。アフリカのある国の労働者代表は「条約ができるのは、本当にビッグニュース。私の国も状況はひどい」と語った。
条約採択に向けた動きは2015年に始まった。労働者が職場での暴力やセクハラ・パワハラに苦しみながら法的な救済が得られない現実を前に、人権を重視する欧州連合(EU)が「一人も置き去りにしない」を合言葉に条約・勧告作りを引っ張った。…… 本文:1,341文字 この記事の続きをお読みいただくには、朝日新聞デジタルselect on Yahoo!ニュースの購入が必要です。
朝日新聞社
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