軍事転用が可能な噴霧乾燥機「スプレードライヤ」を国の許可を得ず中国に輸出したとして、外国為替及び外国貿易法(外為法)違反(無許可輸出)容疑で社長の大川原正明容疑者(70)ら3人が逮捕された「大川原化工機」(横浜市)。スプレードライヤの専業メーカーは国内市場が頭打ちになるなか、中国進出を積極的に進めており、警視庁は、大川原容疑者らが収益を優先したとみて経緯を詳しく調べている。
「1990年代より国内市場はこれ以上拡大しないことがわかっており、経営規模を拡大させるため海外市場進出を目指しました」「当社の海外向け売り上げは約30%ですが、中国はその半分を占めています」――。神奈川県が県内の中小企業による海外展開をまとめた事例集の中で、同社は自社の取り組みをこう紹介している。
それによると、96年に中国の…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル