陸上自衛隊西部方面隊の作戦に必要な情報収集を担う西部方面情報隊(本部・熊本市)の隊長で50代男性の1等陸佐が、公用車を私的に利用したり、部下にパワーハラスメントをしたりしたとして、陸自が調査していることが、複数の関係者への取材でわかった。
関係者らによると、1佐は2018年8月、部隊がある健軍駐屯地(熊本市東区)を一般市民に公開する夏祭りの後、副隊長ら幹部2人と隊長専属公用車の四輪駆動車に乗って駐屯地を出発。約1キロ離れたスナックに向かい、飲食したという。公用車は出退勤にも使われるが飲食は業務ではなかった。
駐屯地を公開する行事の後は、命令に基づき、各部隊が不審物などが残されていないか探索し、指揮官が安全を確認することになっている。だが1佐は当時、探索作業が終わるのを見届けずに駐屯地を出ていた。
1佐は18年3月に隊長として着任。慣例で認められていないにもかかわらず、公用車の運転手の隊員に指示して下着のパンツやシャツを職場で洗濯させていたという。職場の机の上で乾いた下着を畳む運転手の姿が複数人から目撃されており、問題視した別の隊員の指摘で18年11月ごろ行為は止まった。
陸自では、部下が指揮官の迷彩服を洗ったり、ブーツを磨いたりすることはあるが、下着の洗濯は慣例で認められていない。
19年6月には、九州の演習場…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル