日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(65)が中東オマーンの販売代理店に支出した日産の資金約5億6千万円を自らに還流したとされる特別背任事件(オマーンルート)をめぐり、前会長が、仏ルノーの資金についても約3億5千万円を還流させていたことが、東京地検特捜部の調べでわかった。いずれもCEO(最高経営責任者)の裁量で使える資金が原資になっていた。地検はルノーで先に作った仕組みを日産にも適用したと、公判で立証する方針だ。▼27面=検察の狙い
今回判明した地検の立証予定内容によると、ゴーン前会長は2011年3月、日産の中東担当役員(ルノー出身)に対し、ルノーの「CEOボーナス」に倣って、日産でも自身の権限で使える「CEOリザーブ」から、オマーンの販売代理店「SBA」に本来の契約に基づかないボーナスを支払うよう指示した。…… 本文:788文字 この記事の続きをお読みいただくには、朝日新聞デジタルselect on Yahoo!ニュースの購入が必要です。
朝日新聞社
Source : 国内 – Yahoo!ニュース