『海猿』や『ブラックジャックによろしく』で知られる漫画家、佐藤秀峰さんの著作権管理会社が、アマゾンの電子書籍読み放題サービス『Kindle Unlimited』で、一方的に配信を停止されたとして、アマゾン・サービシズ・インターナショナル・インク(アマゾン)を相手取り、損害賠償を求めた訴訟の判決が3月30日、東京地裁であった。
東京地裁の中村心裁判長は、原告の請求を棄却する判決を言い渡した。
判決などによると、原告の有限会社佐藤漫画製作所は2017年1月、取次業者「出版デジタル機構」を通じて、『Kindle Unlimited』へ電子書籍の配信申請をしたところ、アマゾン社から拒否されて、同機構に対する債権を侵害されたとして、約2億円を求めて提訴していた。
●佐藤秀峰さんのnote「Amazonを訴えてみた」
https://note.com/shuho_sato/n/n88ae13abaf83
中村裁判長は判決で、機構と原告との間の契約書には、機構側に、原告が求めた通りに『Kindle Unlimited』でコンテンツが配信されるという結果を実現させる債務を負わせる規定は見当たらないと指摘。アマゾンの侵害行為の有無を判断するまでもなく、不法行為は認めることができないとして、原告の請求を退けた。
弁護士ドットコムニュース編集部
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