米ニューヨークの国連本部で予定されていた核不拡散条約(NPT)再検討会議が新型コロナウイルスの感染拡大で延期になったことから、NGO「ピースボート」(事務局・東京)が29日、インターネット上で課題などを議論する「オンラインNPT再検討会議」を開く。「核兵器廃絶への取り組みは延期させるわけにはいかない」と企画し、参加や傍聴を募っている。
再検討会議は5年に1度開かれ、条約締約国が核不拡散や核軍縮、核の平和利用について話し合う。4月下旬からの開催に合わせ、日本からは被爆者団体や市民団体が代表を送り、会議の傍聴や核廃絶を求める署名を提出するほか、市民との交流を予定していた。
「オンライン会議」は、ノーベル平和賞を受けた国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)国際運営委員でピースボート共同代表の川崎哲さん、長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)准教授の中村桂子さんらが参加し、NPTや核兵器禁止条約を手がかりに現状や課題について話す。代表派遣やイベントを準備していた市民団体や若者らのプレゼンテーションがある。
中村さんは「『感染拡大で、い…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル