スマートフォンが新しい通信方式「5G」の時代に移行しつつあるなか、いまだに従来型の携帯電話「ガラケー」が売られている。実は携帯電話の契約総数の1割がいまだにガラケー。いったい誰が使っているのか。
東京・神田で中古の携帯電話を扱う「携帯市場」。売り場にはガラケーがずらりと並ぶ。3千円台から1万円を超えるものまであり、最古参は2005年もの。折りたたむときの「カチャ」という音が懐かしい。
通信主要3社はガラケーのサービス終了を決めており、auは2022年、ソフトバンクは24年、ドコモも26年までしか使えない。
それでもいまだに契約数は約2千万件といわれる。携帯市場の粟津浜一代表は「機能が少ない分、電池の持ちがいい。充電設備が近くにない建設業の関係者や電話することが多い営業関係者が好んで使う」と説明する。スマホによるゲーム依存が心配という小中生の親も多い。新商品が生産されていないため、いま持っているものが壊れる前にと、中古ガラケーを買い求める人が多いという。
季節商品でもある。スマホより安いため、4月は中小企業が新入社員用に買う。2月は勉強に集中するためガラケーに変える受験生もいる。ガラケーは基本的にアプリを入れられないため、「情報漏洩(ろうえい)を防げる」と政治家が選挙活動中に使うこともあるという。粟津代表は「海外ではもう風前のともしび。日本はスマホに疲れている人が多いのかもしれません」と話す。
LINEのハートマークでセクハラに発展
実際、スマホによるハラスメント「スマハラ」が顕在化している。
企業に対し、パワハラやセクハ…
月980円で有料会員限定記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル