大阪府の吉村洋文知事(44)は30日、府の休業要請に応じていなかったパチンコ店が全店休業したことを明らかにした。吉村知事は前日29日、休業指示を出す意向を示していたが、見送ることとなった。
【写真】休業指示を出す方向で調整していたパチンコ店が休業したことについて、記者の質問に答える大阪府の吉村洋文知事
吉村知事は記者団に「色々な事情があるなかで感染拡大防止にご協力いただき、感謝申し上げたい」と話し、自身のツイッターでは「これで大阪府内全パチンコ店に休業のご協力を頂きました。『公表しても宣伝なるだけ!逆効果!』と批判も受けましたが、知事として現実を動かしていきます」と綴った。
大阪府は改正新型インフルエンザ等対策特別措置法(以下特措法)に基づいてパチンコ店(約700店)に休業要請し、24~28日の間に応じなかった10店の店舗名を公表。25日に3店が休業したが、営業を続けていた7店舗に対して特措法に基づき「5月1日からの休業」を指示する予定だった。特措法45条3項に基づく指示は要請よりも強い行政処分にあたり、店側には履行義務が生じていた。
この日朝、店舗名を公表されていた7店が相次いでホームページで休業について公表。大阪市旭区内の店では「臨時休業のお知らせ 5月6日迄臨時休業致します」と臨時休業することを発表した。7店はそれぞれのホームページで公表した。
旭区内の店に隣接するマンションの20代女性は「小さい子供が2人いるんで、休業になってよかった。怖かったです。感染者が出たらどうなっていたか」とホッとした様子。鶴見区から自転車で「ホンマに休んでるか確認しにきた」という男性(78)は「日曜日も満席やった。(5月)6日までは休みもうかな?でも、他にすることないからな。宝塚の店は開いてるって聞いた。7日からはこの店も開けるやろ。休んでたら、つぶれてしまうから」と語った。
同店の警備員によれば「休業は昨日(29日)の夜遅くに伝えられた」そうで、この日も朝9時頃から来店する客がいたそうで「休みなんか」と怒りを示す客もいたようだ。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース