苦境の飲食店などを「先払い」で支援しよう-。北九州市が新型コロナウイルスの影響に苦しむ市内の飲食店や美容室などを応援するため、インターネットで寄付を募る「クラウドファンディング」を始めたところ、1日で目標の700万円を大きく超え、約2千万円に達した。5千円を寄付すると、7月以降に対象店舗で使える6千円分の「夏に行く券」が届く仕組み。担当者が「想像以上」というハイペースで支援が集まっている。寄付は7日まで。
北九州市では多くの飲食店などが営業の自粛や時短営業をしており、「この状況が続くと、多くの商業者が限界を迎える」と懸念されている。市は4月16~22日に寄付を希望する事業者を募集し、飲食店を中心に美容室、旅行会社など407店舗が申請した。
寄付は4月30日にスタート。支援者は407店舗から1店舗を選んで寄付すると、寄付金が5月中旬までに対象の店に渡る。一口5千円の2割を上乗せした特典のうち75%を市が、店側が残りを負担する。7月1日~11月末まで利用可能で、申し込み口数に上限はない。
寄付者からは「コロナが終息したらおいしい料理を食べに行きます。それまで頑張って!」「早く皆さんの笑顔が見られますように」などと応援メッセージも多数寄せられている。
市の担当者は「なじみの店を支援し、街のにぎわいを取り戻したい。応援する思いと資金を素早く届けられれば」と協力を呼び掛けている。
寄付のサイト=https://camp-fire.jp/projects/view/265410
(東祐一郎)
西日本新聞社
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