将棋の羽生善治九段(49)が5月1日、人生初となるビデオチャットを利用した対局を行った。ビデオ会議ツール「Zoom」とオンライン将棋を活用したもので、数々の大記録を打ち立てたレジェンド棋士も「初めての試みで結構緊張しました」と笑顔を見せた。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、多数の対局が延期になり、羽生九段も自宅で過ごす日々が続いていたが、日本将棋連盟会長の佐藤康光九段(50)が中心となって実現したビデオチャット対局の一つに羽生九段も参加することに。王座のタイトルをかけて戦ったこともある中村太地七段(31)と、見応えのある戦いを繰り広げた。
2日間行われた企画の最終局だったことに羽生九段は「見ている時は気楽でした」と語りつつ、いざ自分の番になった時には「初めての試みで、やる側になると結構緊張しました」と振り返った。また、対局中はオーロラの背景動画がファンの間では大注目に。ゆらゆらと動くオーロラが、羽生九段が発したオーラのように見えるというコメントがネット上でも多数見られた。
対局後、不要不急の外出自粛が求められていることに「家にいてもメールとか連絡は来るので、その対応はずっとしています。家にいるという点では違いますが、やっていることの中身はあまり変わってないかもしれません」と、近況を報告。緊急事態宣言の前後でも生活リズムはあまり変わっていないとし、新たに始めたこととして「Zoomはまさにそうですね。2週間ぐらいで一気に対応しないといけないことがいっぱいあったので勉強になりました」と、新たな経験を楽しんでいる様子だった。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース