福岡工業大モノづくりセンター(福岡市東区)の職員が消毒用アルコールのスプレーボトルを手作りして、近隣の5小学校に50本を配った。スプレーボトルは品薄状態なので、手に入る材料を組み合わせて代替品を製作。職員は「ピンチの時ほど、ものづくりの知恵を生かしたい」と話す。
同センターは学生が自由な発想でモノづくりを試みるための施設。普段はロボットやソーラーカーなどを作る学生たちでにぎわうが、新型コロナウイルスの感染予防で入構制限し、現在は学生の姿はない。
全国的に消毒用アルコールは品薄だが、同大によると液を噴霧するボトル不足も一因だという。「出回っていないのなら作ろう」と、市販のポンプボトルと園芸用などの噴霧口を入手。ボトルのノズルと噴霧口をつなぐ部品はアルミパイプを削り出して作り、液を霧状に出せるようにした。学内で評判が良かったため、小学校にも寄付した。
同センターの岩山啓二課長は「必要なものは工夫次第で作れるんだと、子どもたちが気付いてくれたらうれしい」と話す。 (今井知可子)
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