行田市消防本部に勤務する男性消防士がうつ病になったのは、上司のパワハラが原因として、市に、およそ1120万円の損害賠償を求めた訴訟で、さいたま地裁は市におよそ340万円の賠償を命じる判決を言い渡しました。
訴状によりますと、行田市消防本部の40代の男性消防士長は、2011年から2013年にかけ、当時の上司の消防長らから退職するよう迫られたうえ、退職を誓う趣旨の文書を書かされるなどのパワハラを受け、2013年の10月、うつ病と診断されて休職しました。
その後、男性消防士長は復職しましたが、差別的な扱いや嫌がらせが続き、精神的苦痛を受けたとして市に対し慰謝料などおよそ1120万円の損害賠償を求めていました。
28日の判決でさいたま地裁の石垣陽介裁判長は、「組織的なパワハラが長期に渡ってあったと判断できる」と市に対しおよそ340万円の賠償を命じました。
一方、行田市消防本部の須永和宏消防長は「判決結果を真摯に受け止め、内容を精査し対応して参りたい」とコメントしています。
テレ玉
Source : 国内 – Yahoo!ニュース