「死」の恐怖と闘った17日間――。新型コロナウイルスに感染したプロ野球・阪神の元ヘッドコーチ片岡篤史さん(50)がオンライン会議システムで、朝日新聞のインタビューに応じた。厳しい入院生活を振り返り、医療従事者への感謝の思いを語った。(聞き手・室矢英樹)
政府が緊急事態宣言を出した4月7日の夜、息苦しさを覚え、病院に電話をかけました。春休みで家族は妻の実家に帰省中でした。自分でハンドルを握り、病院の窓口に着くと「駐車場で車の中で待ってください」と。防護服姿の看護師さんが現れ、体温を測ると38度を超えていました。
寝返りすら苦しかった
日付が変わる頃、CT検査を受けると「肺炎です」と告げられました。感染の可能性があると、PCR検査を受け、着の身着のままで入院しました。翌朝、陽性と判定され、ショックでした。3月ごろから、国内でも感染者が次第に増えていましたが、「自分はかからない」と高をくくっていました。
8日夕方、救急車で集中治療室…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル