長野県飯田市の私立保育園で、園舎の改修工事の際にアスベスト(石綿)が飛散する可能性があったにもかかわらず、大気汚染防止法に基づく必要な調査や届け出をしなかったとして、長野県が4月、園と工事業者2社に対して行政指導をしたことがわかった。
県などによると、園は昨年12月、保育室の天井板を取り換える工事をした。天井裏の鉄骨にはアスベストが吹き付けられていた。業者は事前の調査などをせず、園は県に作業の届け出をしなかったという。園によると、業者から「アスベストが飛散する工事ではない」と説明されたといい、作業日には園児や職員が登園していた。
現時点で健康被害の報告はないという。園は「アスベストや法律について不勉強だった」とし、保護者に謝罪したうえで、業者とともに補償について協議しているという。(大野択生)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル