27日に行われる日本医師会の役員改選で、会長に立候補している中川俊男氏(現副会長)の選挙対策本部が10日、東京都内で記者会見を開き、猪口雄二氏が副会長選への出馬を表明した。猪口氏は全日本病院協会の現職の会長。中川氏の陣営は、猪口氏ら3人を副会長に起用する執行部構想を8日に発表していた。立候補を近く正式に届け出て、当選すれば全日病の会長と兼務するという。【兼松昭夫】 中川氏は10日の会見で、「新しい強い医師会をつくるため名実共に医療界が一枚岩となる必要がある」「(全日病は)地域に密着した医療をしている医療機関が多く会員になっている」などと人選の理由を説明した。 一方、猪口氏は「1病棟全てでコロナに対応する病院には補助金が付くが、数床で対応している中小の民間病院はなかなか助成金を頂けない」などと述べ、新型コロナウイルスの感染拡大や2022年度診療報酬改定への対応を課題に挙げた。 日医の会長選には現職の横倉義武氏も立候補を表明しており、猪口氏は「横倉先生を心から尊敬している」「(横倉氏と)対峙するつもりで出たのではない」と強調した。
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