返礼品の宮崎牛2万9千円を「1千円」と誤記載 ふるさと納税50件

星乃勇介2024年2月3日 9時30分 宮崎県日向市は2日、市のふるさと納税で、返礼品のステーキがもらえる寄付金額にミスがあったと発表した。 「宮崎牛ロースワンポンドステーキ」(約454グラム)が返礼品となる寄付の額が本来2万9千円なのに、あるサイトには1千円として掲載されていた。委託事業者が掲載内容を修正する際に誤ったという。 9人が計50件の寄付を申し込み、寄付総額は5万円だった。事業者が件数と寄付額が合っていないことに気づき判明。市は寄付者に謝罪し、キャンセルを進めている。(星乃勇介)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

安倍派の政治資金パーティー、訂正で利益率7割→8割超に

松田果穂2024年2月3日 6時00分 自民党の最大派閥、清和政策研究会(安倍派)が裏金事件を受け、政治資金パーティーの収入を訂正した。2022年までの3年間で追加された収入は、総額4億3588万円。訂正によって、パーティーの「利益率」が大幅に上がった。 訂正前の収支報告書によると、2022年のパーティー券の売り上げは9480万円で、開催費用の約2591万円を差し引いた利益は約6888万円、利益率は72%だった。しかし、訂正により売り上げの不記載分(1億282万円)が追記されると、利益は約1億7170万円、利益率は86%となった。売り上げのほとんどが利益となっていた計算だ。利益率は20年は73%から89%、21年は71%から89%となった。 また、訂正前は、パーティー券を購入した人数に当たる「対価の支払いをした者の数」の欄に20年3464人▽21年3376人▽22年3200人と明記されていたが、訂正後はいずれも「不明」となった。(松田果穂)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

政治資金パーティー利益率9割超も 「実質献金」指摘も低い透明性

有料記事松田果穂 野間あり葉2024年2月3日 6時00分 自民党の最大派閥、清和政策研究会(安倍派)が裏金事件を受け、政治資金パーティーの収入を訂正した。訂正によって、経費を差し引いたパーティーの「利益率」が7割から8割になった年もあった。政治資金パーティーはルール上認められた集金手段だが、利益率が9割超になることもあり、「事実上の献金だ」とも指摘される。にもかかわらず透明性は「献金」より低い。制度のあり方が問われている。(松田果穂、野間あり葉) 政治活動の資金を集めるために開かれるパーティーの券は1枚2万円が相場だ。議員らは、売り上げから会場費や食事代、手土産代などの経費を差し引いた利益を、政治資金にすることができる。課税はされない。 利益率は、政治資金収支報告書から計算できる。1月31日に過去の収支報告書を訂正した最大派閥の安倍派の場合、訂正により利益率が大幅に上がった。■利益率が大幅アップ…この記事は有料記事です。残り1561文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

36店焼損、露呈した木造密集地の危険性 なのに再開発進まない事情

 北九州市小倉北区の飲食店街「鳥町食道街」で起きた大規模火災から3日で1カ月。2年前に起きた旦過市場一帯の火災を受けて、防火指導を強化する最中に再び起きた大火は、木造密集地の防火面での弱さを改めて浮き彫りにした。 火災は1月3日午後3時10分ごろに発生。鳥町食道街の全22店舗を含む36店舗、計2730平方メートルが焼けた。36店舗の内訳は、飲食店27、物品販売店4、空き店舗2など。 片付けはほとんど進んでおらず、1カ月経った現在も、焼け焦げたがれきが山積みになっている。 現場は、ビルに囲まれた中にある木造建物の密集地区。小倉北消防署などによると、アーケードに覆われた約60メートルの鳥町食道街は、入り口が東西に1カ所ずつで、通路の幅はわずか約2メートル。放水がトタン屋根に阻まれて消火活動は難航し、鎮火したのは約42時間後の5日午前8時50分だった。 捜査関係者らによると、火元とみられるのは食道街の中央付近にある飲食店で、店主の女性は「油の入った鍋を火にかけたまま外に出ていた」と話しているという。 鳥町食道街は1945年の終戦直後の闇市がルーツと言われる。木造の飲食店が隙間なく軒を連ね、レトロな雰囲気を楽しめる街として親しまれてきた。 ただ、食道街関係者によると…この記事は有料記事です。残り864文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

飲酒後に信号無視をして衝突事故を起こした疑いで逮捕 男性1人けが

渡辺杏果2024年2月2日 20時18分 飲酒後に車を運転して複数台がからむ事故を起こしたなどとして、愛知県警は2日、名古屋市瑞穂区弥富町の自称会社役員大村寿男容疑者(53)を自動車運転死傷処罰法違反(危険運転致傷)などの疑いで送検し、発表した。「事故が起こったのは事実だけど、なんでこんなことになったのかわからない」と容疑を一部否認しているという。 名東署によると、大村容疑者は1月31日午後10時25分ごろ、酒気を帯びた状態で高級車「アストンマーチン」を運転し、同市名東区高社2丁目の県道交差点に信号を無視して進入し、同区の男性会社員(40)のワゴン車に衝突。はずみでワゴン車は長久手市の男性医師(38)の乗用車とぶつかり、ワゴン車の男性にけがをさせた疑いがある。 署は、大村容疑者を同法違反(過失運転致傷)の疑いで現行犯逮捕したが、危険な速度で信号を無視して飲酒運転したとして、容疑を危険運転致傷などに切り替えた。 捜査関係者によると、大村容疑者は温浴施設を複数経営する会社の役員だという。(渡辺杏果)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

ブリや干物…捨てるたび「ごめんなさい」魚問屋、電源失い再開見えず

 スーパーや料理店、行商などに卸している石川県輪島市の魚問屋「新甫(しんぼ)商店」。2日、店主の新甫将人さん(49)は、家族や従業員と廃棄する魚をゴミ袋に詰めていた。捨てるたびに「ごめんなさい」と声をかけていた。 能登半島地震で、昨年新調したばかりの冷凍・冷蔵庫の電源を失い、保存していたブリやエビ、魚の干物、総菜などを廃棄することになった。海産物の被害だけで、数百万円の損害と試算している。 店の再開は見通せない。漁師が海に出られず、地元の海産物が食べられない状況も深刻だ。 保存状況のよかったカニは、水やご飯、燃料を持ってきてくれた釣り仲間などにプレゼントした。「本当は炊き出しに出したいけど、生ものは食中毒の心配もある。もし、喜んで食べてもらえるならありがたい」と話した。(小林一茂)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません能登半島地震1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする強い地震があり、石川県志賀町で震度7を観測しました。被害状況を伝える最新ニュースや、地震への備えなどの情報をお届けします。[もっと見る]Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

親子げんかを目撃、仲裁に入った小学生を殴った疑い 60代男を逮捕

雨宮徹2024年2月2日 21時54分 他人である小学4年の男児(10)に殴るなどの暴行を加えたとして、兵庫県警は2日、神戸市須磨区に住む無職の男(67)を暴行の疑いで現行犯逮捕し、発表した。「覚えていない」と容疑を否認しているという。 須磨署によると、男は2日夕ごろ、須磨区南町1丁目の路上で80代の母親と口論するなどの親子げんかをしていた。 その様子を、近くの公園で友達と遊んでいた男児がたまたま目撃。けんかの仲裁に入った際、男が手で肩を殴る暴行を加えた疑いがある。男児にけがはなく、両者に面識はなかったとみられるという。 現場を目撃していた人から通報があり、駆けつけた署員が現行犯逮捕した。(雨宮徹)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

JALパイロット「衝突直前まで異常感じず」 社内調査に証言

 東京・羽田空港の滑走路で日本航空(JAL)と海上保安庁の航空機同士が衝突、炎上し5人が死亡した事故で、JAL機のパイロットが社内調査に対し、「滑走路に接地するまで異常を感じなかった」と話していたことが、関係者への取材でわかった。2日で事故から1カ月。再発防止のため、多角的な検証が欠かせない。 関係者によると、JAL機のパイロットは社内調査に対し、「通常通り接地した直後に一瞬何かが見え、強い衝撃があった」と答えたという。衝突直前まで、滑走路上にいた海保機に気づかなかったとみられるという。 また、衝突後について、パイロットは「機体は滑っているという感覚で、機長がブレーキ、方向蛇ペダルなどを操作したが機能せず、操縦不能だと認識した」と話した。機体停止後は操縦室内が真っ暗になり、無線や機内アナウンスなどが機能しなかったという。 一方の海保機は、機長が操縦…この記事は有料記事です。残り163文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

脆弱なインフラ、細るつながり 過疎地に能登地震の教訓どう生かす

 能登半島地震での被害のありようは石川県にとどまらない課題――。都道府県知事46人へのアンケートから浮かぶのは、そんな実情だ。ハードの脆弱(ぜいじゃく)性、減り続ける人手、細る地域のつながり。全国に共通する「過疎問題」を前に、どのように備えればいいのか。(菅原普、山根久美子)半島、中山間地域で孤立の可能性 にじむ危機感 「難しいのは過疎の地域。道路が狭かったり、海底が隆起しており、船も入ることができない」。1月3日、石川県の馳浩知事は記者団に、今回の地震の特異性をこう訴えた。発災当初、能登半島では国道249号など幹線道路が寸断。孤立集落が生じ、被災者の生存率が落ち込むとされる72時間までに、安否確認や救助活動、水や食料などの物資輸送が妨げられた問題が発生した。 アンケートの回答からは、そうした被害の特徴を「ひとごとではない」と受け止める知事らの危機感がにじむ。 県内に半島がある知事からは、「地理的条件が似ている男鹿半島があり、中山間地域も含めて小規模の集落が相当数ある」(秋田)、「紀伊半島、特に紀中、紀南は地形的に能登半島に類似しており、道路の寸断が予想される」(和歌山)、「宇土半島や天草地域など、幹線道路が寸断されれば孤立する地域がある」(熊本)といった懸念が聞かれた。 半島以外にも、山梨や長野は、集落の点在する中山間地での孤立集落の発生の可能性を指摘。また香川は、離島を抱えることを理由にそうした危険があると回答した。「アクセス道の途絶により孤立の危険性のある集落は400を超える」(山形)と、具体的に試算する県もあった。 そんな懸念を反映するように…この記事は有料記事です。残り2199文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません能登半島地震1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする強い地震があり、石川県志賀町で震度7を観測しました。被害状況を伝える最新ニュースや、地震への備えなどの情報をお届けします。[もっと見る]Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

皇嗣職大夫就任の吉田氏「意思疎通を密接に齟齬のない情報発信を」

多田晃子2024年2月2日 22時30分 秋篠宮家を支える側近トップの皇嗣職大夫に1日付で就任した元警視総監の吉田尚正氏は2日、定例会見で、宮内庁御用掛として約1年半、秋篠宮家を支えた経験を踏まえ、「より一層、しっかりお支えするように職員と力を合わせながら全力で務めてまいりたい」と述べた。 吉田氏は同庁御用掛として秋篠宮ご夫妻の様々な公務に同行してきたことに触れ、「多くのご公務を一つ一つ非常に大切に思っておられることを拝見し、しっかりお支えしていかなければという思いを強くしていた」と発言。今後、秋篠宮家の情報発信などを担うが、日頃から心がけていることとして「コミュニケーションをしっかりとっていく、意思疎通を図っていくことが大事」とし、「意思疎通を密接にして、齟齬(そご)のない情報発信ができるよう、務めてまいりたい」と述べた。 1日にご夫妻に就任のあいさつをした際には、「これからまたよろしくお願いしたい。健康に気をつけてしっかり務めてほしい」という趣旨の言葉を掛けられたという。(多田晃子)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんSource : 社会 - 朝日新聞デジタル