千代田区民「誰信用したら」 官製談合容疑で区役所捜索、区議ら逮捕

 東京都千代田区発注の区立お茶の水小学校・幼稚園の工事をめぐり、入札情報を受注業者に漏らしたとして、千代田区議の嶋崎秀彦容疑者(64)と、同区の元行政管理担当部長で無職の吉村以津己(いづみ)容疑者(61)が24日、官製談合防止法違反容疑で逮捕された。大企業の本社が集積し再開発工事などが続く同区で何があったのか。関係者は驚き、捜査の行方を見守っている。警視庁、千代田区役所を家宅捜索  この日午後6時前、警視庁の捜査員約20人が、区役所本庁舎に家宅捜索に入った。契約課や議会事務局などが捜索対象になったという。 嶋崎容疑者は区議会議長を歴任した当選6回で「自由民主党議員団」に所属。昨年10月以降、「体調不良」を理由に議会を休んでいた。逮捕された今月24日付で区議を辞職した。逮捕の区議、委員会の審議打ち切りに批判も 環境まちづくり委員長として…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

18歳未満認めず、埼玉県営公園の水着撮影会ルール 有識者が提言案

 埼玉県営公園のプールを使った水着撮影会の新しいルールづくりに向け、県公園緑地協会は24日、有識者らでつくる検討会が出す提言の「素案」を公表した。「乳首や性器が露出する可能性のある水着やポーズ」や18歳未満のモデルや撮影者の参加などは、認めるべきではないなどとする内容。協会は県民の意見を考慮するとして、2月6日までホームページで意見を募る。最終的な提言は同月中に発表される見込み。 同協会は、プールがある三つの県営公園の指定管理者。昨年6月、しらこばと水上公園(越谷市)でルールに反した「過激な撮影」があったなどとして、県営公園での水着撮影会の一律中止を要請した。その後、ルールが同公園にしかないことなどが判明。一部事業者への要請を撤回し、統一ルールを作ると決めた。 有識者らによる検討会は、ルールのあり方を提言してもらうため昨年9月に設立。今月19日までに非公開で5回会議を重ね、法学者や女性支援団体関係者、イベントの「主催団体関係者」「出演関係者」らへのヒアリングを実施。撮影会を視察したほか、主催した7事業者から意見も集め、検討したという。 今回公表した素案によれば、水着撮影会について、正当な理由がない限り公園の利用申請を拒否することは難しいことや、「県営公園で開催すべきではない」という声もあることを踏まえて「広く県民に受け入れられるよう、撮影会開催に慎重な意見にも十分配慮した条件設定を行う方向で検討を進めた」という。 水着やポーズについては、撮…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

安倍派の政治資金「還流」 石井正弘参院議員は5年で総額378万円

自民原口晋也2024年1月24日 21時45分 自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で、清和政策研究会(安倍派)所属の石井正弘参議院議員(岡山選挙区)は24日、パーティー券の販売ノルマを超えて受けた派閥からの還付金が、2018年以降の5年間で計378万円だったと事務所名で発表した。石井氏は初当選から2年後の15年に安倍派に所属し、還流を受けていたといい、事務所によると15~17年分の金額は精査中という。 発表された文書では、「疑問に感じつつも派閥の意向を断り切れず、やむなく政策秘書が販売目標(ノルマ)を上回った額の還付を受けた」と釈明。「その後も派閥からは不記載の方針の変更がなく、還付金の性格が明確化されなかったため、秘書が事務所と派閥との板挟み状態のまま、現在に至った」とした。 還付金は別口座を開設して東京事務所で分離して保管し、一切費消していないという。石井氏も昨年末からの一連の報道以降に報告を受けたとした。また、パーティー券の購入依頼は「派閥手配の案内状、払込用紙で行っており、いわゆる『中抜き』は一切ありません」などと説明している。 ノルマ超過額は、18年が48万円▽19年が132万円▽20年が84万円▽21年が42万円▽22年が72万円だった。事務所によると、15~17年の還付金は派閥との間で精査中という。 岡山県選挙管理委員会によると、15~18年の政治資金収支報告書は保存年限を超えてすでに廃棄されているという。 事務所は今後の収支報告書の訂正について、15~18年分の還付金については金額を確定させた上で合計額を19年分の収支報告書に「繰越金」として記載する方針。19年からの4年分については派閥からの「寄付収入」として各年分に計上するという。(原口晋也)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 【本日最終日】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

父からの虐待や妄想をどう評価? 京アニ事件、青葉被告にきょう判決

 36人が死亡した2019年の京都アニメーション放火殺人事件で、殺人などの罪に問われた青葉真司被告(45)の裁判員裁判の判決が25日、京都地裁で言い渡される。 捜査段階の青葉被告や関係者の供述調書、22回に及ぶ公判でのやりとりや取材などで、被告の生い立ちや職を転々とした派遣労働時代、小説家を目指して挫折した経緯などが次々に明らかになった。 「自分の人生はあまりに暗い。京アニは光の階段を上っている……」 青葉被告が事件直前、現場脇の路地に座り込み、頭を抱えながら考えたことだった。 青葉被告の最初の「転機」は小学3年の時。両親が離婚し、トラック運転手の父親と兄、妹との4人で暮らし始めた。まもなく父親は無職になり、生活は困窮。さらに青葉被告と兄は、幼いころから父親に殴られたり、冬に裸で立たされて水を掛けられたりする虐待を受けて育ったという。 中学になっても虐待は続いた。中1の時、ある柔道の大会で準優勝したが、父親から記念の盾と柔道着を燃やすように言われ、従った。 中2で転校するが、なじめずに不登校に。フリースクールを経て定時制高校に進学した。 高校時代は「一番良い時代だった」という。埼玉県庁の嘱託職員として郵便物の仕分け作業や配達などを担った。 卒業後、「ゲーム音楽を作る仕事」に憧れ、東京都内の専門学校に進んだ。しかし1年後に帰郷。コンビニでバイトをしながら、一人暮らしを始めた。 まもなく父親が死去。お悔やみに来た母親とは十数年ぶりの再会だったが、言葉を交わすことはなかった。 7年ほど続けたコンビニバイトを「人間関係」を理由に辞めた後は、生活保護も断られ、行き詰まった。窃盗で逮捕され、執行猶予付きの有罪判決を受けた。 その後、派遣社員として複数の工場を転々とする時期に、大きな事件が起きた。08年6月の東京・秋葉原の無差別殺傷事件だ。「自分もこんな感じになってしまうのでは」と思ったという。 同じころ、京アニのアニメ作品「涼宮ハルヒの憂鬱(ゆううつ)」を見て衝撃を受け、小説を書き始めた。 しかし12年6月、コンビニ強盗を起こし、実刑判決。服役中もノートに小説のアイデアを書きため、出所後、再び小説を書き始めた。 16年、長編小説が完成。7年半で20回ほど書き直した「金字塔」を、好意を寄せていた京アニの女性監督の誕生日に「京アニ大賞」に応募した。 しかし落選し、裏切られた気分に。さらに、自分が小説に盛り込んだアイデアを京アニに「パクられた」という妄想にとらわれる。さらにその落選と盗用は「闇の人物のナンバー2」のしわざだという考えにも縛られていく。 このころ、精神科に通院。生活保護を受給しながら、心身の状態を観察する訪問看護や身の回りの世話をする訪問介護も受けていた。しかし看護師やアパートの近隣住民とのトラブルは絶えなかった。 検察側は死刑を求刑。弁護側は犯行に妄想が大きく影響していたとし、心神喪失で無罪か、心神耗弱で減刑すべきだと訴えている。判決が被告の成育歴や妄想をどのように評価するのか、注目が集まる。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

名神高速、大雪で一時6.6km立ち往生 「食事と燃料に不安」

【動画】名神高速関ケ原IC付近で車が立ち往生=提供 この冬一番の寒気が流れ込んだ影響で24日、各地で大雪が降り、岐阜県の名神高速道路では、最大約770台の車が立ち往生した。 中日本高速道路によると、同日午前9時10分ごろ、名神高速下り線の関ケ原インターチェンジ(IC、同県関ケ原町)付近で、トレーラー2台が雪の上でタイヤが空転する「スタック」の状態になった。最大約500台が立ち往生し、車列は6・6キロまで延び、上り線でも約270台(最大5・5キロ)が立ち往生した。発生から約14時間が経った同日午後11時時点でも、下り線の立ち往生は4・4キロ(約350台)にわたって続き、解消の見通しは立っていない。 地元消防によると、この影響で、同日午後9時までに、50代男性のほか、5歳と1歳の男児、計3人が体調不良を訴えて搬送されたという。 上り線でも、関ケ原IC付近でハイエースが自力では動けなくなり、その後ろに車両が5・5キロにわたって立ち往生したが、徐々に解消しているという。24日午後7時時点で、名神高速上下線の栗東湖南IC―岐阜羽島IC間で通行止めとなっている。 岐阜県土岐市から大阪方面に向かっていた会社員の男性(51)は、同日午前10時ごろから立ち往生に巻き込まれ、身動きが取れなくなった。その後も雪は降り続け、午後3時ごろには、中日本高速から、食料や簡易トイレなどの物資が配られた。朝日新聞の取材に対し、男性は「食事と、燃料の不安があります。先が見えず、念のため、エンジンを切ったり入れたりしている」と訴えた。 中日本高速は岐阜県に支援を要請。県は、5段階の防災体制のうち最大規模の「第二非常体制」で災害対策本部を設置。中日本高速も滞留した車に飲料水や携帯トイレを配布する支援をし、県も除雪車の手配や立ち往生している車に、食料を提供した。 県は、立ち往生が発生している関ケ原町に対し、災害救助法を適用した。また県は陸上自衛隊に災害派遣要請をし、除雪や乗員への水・食料の配布を求めた。 気象庁によると、24日午後4時時点で、12時間の降雪量は関ケ原町で57センチを観測。1997年10月の統計開始から、観測史上最多を更新したという。 25日午後6時までの24時間の予想降雪量は、多いところで、美濃山地で70センチ、美濃平地で50センチ。飛驒山地では70センチ、飛驒平地で40センチと予想される。 25日も東日本から西日本にかけて、日本海側を中心に大雪のおそれがあるという。(良永うめか、高絢実、保坂知晃)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

地震3分後の津波到達、海底の地滑りが要因か 海保が富山湾で確認

 能登半島地震に関して海底の地形変化を調べている海上保安庁は24日、富山湾内で長さ約500メートルにわたる地滑りの痕跡を確認したと発表した。震源から離れた富山市内では地震3分後に津波が到達。地震に伴う地滑りで津波が発生した可能性があるという。 地滑りが見つかったのは、富山市沖4キロの海底(水深260~330メートル)。2010年時点の調査と比較すると、長さ約500メートル、幅約80メートルにわたって斜面が崩れ、水深が最大40メートルほど深くなっていたという。今月15~17日に測量船「昭洋」に搭載している「マルチビーム測深機」で音波を使って調べた。 最大震度7を観測した今回の…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

32都道府県で16億円集金か「CO2排出権」詐欺容疑、9人逮捕

 二酸化炭素(CO2)の排出権取引の名目で現金をだまし取ったとして群馬県警は24日、東京都中央区の酒井圭一郎容疑者(51)ら男女9人を詐欺容疑で逮捕し、発表した。県警は認否を明らかにしていない。 生活環境課によると、酒井容疑者らは共謀し、市場でのCO2排出権の取引実態がないのにもかかわらず、2021年2~7月にかけて、東京都の女性(当時68)と長野県の男性(当時67)から、計1200万円をだまし取った疑いがある。 酒井容疑者は当時、投資会社の代表取締役を務めていた。容疑者らはその投資会社名などを名乗って被害者に電話をかけ、「損はさせない」「必ず上がります」と勧誘していたという。県内や東京都など32都道府県の360人以上から合計約16億円を集めていたとみられ、同課で余罪を調べている。(吉村駿)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

バイアグラの成分入り模造錠剤を所持の疑い 歓楽街の客引きに販売か

 性機能改善薬を模した錠剤を販売目的で持っていたなどとして、愛知県警は23日、名古屋市北区楠2丁目の無職菅村佳彦容疑者(33)を商標法違反(侵害とみなす行為)と医薬品医療機器法違反(販売目的貯蔵)の疑いで逮捕し、発表した。認否は明らかにしていない。 中署によると、菅村容疑者は昨年10月11日、同市北区内で2社の性機能改善薬に類似する商標の付いた錠剤計176錠を販売目的で所持するなどした疑いがある。錠剤には、性機能改善成分「シルデナフィル」が含まれていた。署は、菅村容疑者が同市中心部・栄の歓楽街で客引きらに販売していたとみて、流通経路などを調べる。 捜査関係者によると、錠剤を…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

谷川弥一氏が議員辞職、長崎3区も補選へ 立憲は擁立、悩む自民県連

 自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる事件で、政治資金規正法違反(虚偽記載)の罪で東京地検特捜部に略式起訴された谷川弥一衆院議員(82)=長崎3区、自民を離党=の議員辞職が24日、認められた。谷川氏の辞職に伴う補欠選挙は、衆院の解散がなければ4月28日投開票の見通し。同日には、細田博之・前衆院議長の死去に伴う島根1区補選も予定されている。 谷川氏の議員辞職を見据え、立憲民主党長崎県連は今月21日、前回の衆院選で谷川氏と議席を争った山田勝彦衆院議員(44)=比例九州=を擁立する方針を確認。山田氏は「(裏金問題で)多くの怒りの声があがっている。そうしたけじめの選挙にあたって、挑ませて頂く」と意気込む。 自民は難しい判断を迫られる。 次期衆院選から「10増10減」する区割り変更に伴い、長崎の選挙区は4から3に減る。補選が行われる現在の3区は新2区と新3区に分かれることになっている。 自民は谷川氏を比例九州ブロ…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

女児虐待死から5年、「今なら心愛さんを救えますか」の問いに市長は

 千葉県野田市の栗原心愛(みあ)さん(当時10)が2019年1月、父親の虐待を受けて亡くなった事件を受け、市は再発を防ぐための条例を1日から施行した。何が変わったのか。鈴木有市長(67)に聞いた。事件から5年かかった「虐待防止条例」施行 ――市の虐待防止条例について教えてください。 「虐待に対応する職員は直接問題に関わり、精神的な負担が重い。定期的に異動せざるを得ないため、当時を知る職員が減り、風化する懸念がある。条例は職員の仕事を明文化し、具体的に動ける、実効性のある内容にした。通告があった場合は24時間対応する」 ――虐待の疑いがある事案を発見した人は通告することを責務としました。 「連絡するどうか迷う人もいる。市役所に来た人に声をかけ、相談しやすくする。罰則はないが、罰則があるから連絡するというのは問題。罰則は作らない」 「心愛さんが亡くなる3カ月ほど前に『市長と話そう集会』という企画で会い、『どんな仕事をしているんですか』と質問された。直接話したので、つらい。風呂でシャワーの冷たい水に触れるたび、『これをずっと浴びていたのか』と思い出す。職員とは一緒にいろいろと考えてきた」「今なら心愛さんを救えますか」 野田市長の答えは ――条例の施行まで5年かか…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル