安否不明323人に急増、県職員派遣で作業進む 避難所に2.8万人

 最大震度7を観測した能登半島地震は8日、発生から1週間を迎えた。石川県によると、死者は168人で、約2万8千人が避難所に身を寄せている。被災地では雪が降り続くなかで捜索が続く一方、生活の拠点を移すための動きも始まった。 県によると、8日午後2時時点の死者は前日より40人増え、168人に上った。地震のためと断定できないが連絡が取れない安否不明者は、前日より128人多い323人となった。輪島市で大幅に増え、市によると、県職員の派遣を受けて事務作業が進んだという。 人や物資の輸送が難しい孤立集落は2市2町の24地区に上り、取り残された人の数も前日より増えて、約3300人となった。 15市町に開設された約39…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

白銀の世界でぼうぜん「まさかこんなひどい津波が」 能登に深い爪痕

 7日から断続的に降り続いた雪が、倒壊した家屋が広がる風景を白銀の世界に染めた。地震と津波により壊滅状態になった石川県能登町白丸地区。8日、海岸線を歩くと、波の音に混じり、「ガリガリ」と音が聞こえた。 木材や家財道具が散乱する家で、寺岡さちさん(81)が、スコップで畳の上で固まった土砂を削っていた。家は店舗も兼ねており、酒とたばこを扱っていたほか、新聞配達もしていたという。「どうすんの、これ」。時折手を止め、ぼうぜんと立ち尽くす。ともに片付け作業をしていた夫の勇紀夫さん(81)によると、地震の翌日から毎日、避難所から自宅に通っているという。 作業はやってもやっても終わらない。道路に面した壁には2メートル以上の高さに、津波の痕とみられる線状の泥が残っていた。さちさんは「まさかこんなひどい津波が来るとは。あぁ、恐ろしい」とつぶやいた。(友永翔大)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「はたちのつどい」参加者が取り押さえ 酒気帯び運転容疑で男を逮捕

 福岡県警博多署は8日、酒を飲んで車を運転したとして、福岡市東区に住む無職の男(59)を道路交通法違反(酒気帯び運転)の疑いで現行犯逮捕し、発表した。容疑を認めているという。 署によると、男は同日午後4時25分ごろ、同市博多区大博町の県道交差点で、酒気を帯びた状態で軽自動車を運転した疑いがある。 男は当時、赤信号で信号待ちをしていた別の乗用車に正面衝突。そのまま車を置いて走って逃げ出した。 この現場近くでは、福岡市主催の「はたちのつどい」が開かれていた。署によると、出席者の4人が男に気づき、数十メートル先まで男を追跡。取り押さえたうえ、現場に駆けつけた警察官に身柄を引き渡したという。 その後の検査で、男の呼気か…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

佳子さま「手話狂言」を鑑賞 黒柳徹子さんや出演者と手話交え懇談も

 秋篠宮家の次女佳子さまは8日、東京都渋谷区の国立能楽堂で開かれた「第43回手話狂言・初春の会」を鑑賞した。 俳優の黒柳徹子さんが理事長を務める「社会福祉法人トット基金」の主催。演じられたのは「雷」「狐塚」「業平餅」の3演目だった。 手話狂言は、ろう者の俳優がセリフを手話で表現しながら舞台上で演じ、舞台後方から狂言師が声をつける。佳子さまは手話に精通しており、鑑賞後は出演者らと手話を交えて懇談した。黒柳さん「手話がお上手で、びっくり」 佳子さまと一緒に鑑賞し懇談にも加わった黒柳さんは、報道陣の取材に応じ「佳子さまの手話が大変お上手なので、びっくりした」と話した。 佳子さまは出演者らに「とても面白かったです」と伝えていたという。黒柳さんは「佳子さまはじめ皇族の方々が手話に興味を持って頂けるのを俳優たちも感謝しているし、とてもうれしいことだと思います」と話した。 この日の手話狂言は、秋篠宮妃紀子さまも鑑賞予定だったが、昨年暮れから体調が優れず数日前から胃腸が不調だったため、侍医の助言により大事をとって取りやめた。(後藤遼太)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「傾いた家を直せるのはいつ」液状化深刻な新潟 住宅被害全容見えず

 能登半島地震で最大震度6弱を観測した新潟県内では、住宅被害が広がり続けている。県の発表でほとんどが一部損壊とされる一方、倒壊などの危険度を調べる別の調査では、危険か要注意と判定された建物が半数を超える。地震の発生から8日で1週間。いまだ全容が見えない被害の深刻な実態が浮かんできた。罹災証明の申請 新潟市で3749件に 県災害対策本部によると、県内の住宅被害は17市町で確認された。8日午後1時時点で、新潟市を除いて前日より130棟増えて908棟に上る。ほぼすべての906棟が一部損壊で、半壊が1棟、床上浸水が1棟だった。 これは、災害対応の初期段階で被害の規模を速やかに把握するための緊急的な調査によるもの。総務省消防庁の「災害報告取扱要領」に従い、住宅の主要構造物の経済的被害などを調べる。経済的被害が50%以上で「補修しても元通り再使用が困難」な場合が全壊、被害が20%以上50%未満で「補修すれば元通り再使用できる」場合が半壊で、一部損壊は半壊に至らない程度とされる。 本格的には、住民が公的な支援金を受け取るための「罹災(りさい)証明書」の発行に向け、災害対策基本法に基づく詳細な調査が実施される。被害の程度に応じて全壊、大規模半壊、半壊、一部損壊などに細かく区分される。 西区で液状化現象が相次いだ新潟市は現在、この罹災証明に向けた調査を進めているとして被害を公表していない。罹災証明の申請は8日時点で前日より640件増えて3749件という。緊急的調査では5日時点で150棟で被害が確認され、全壊1棟、半壊7棟、一部損壊142棟だった。危険な「赤」と要注意の「黄」で計55% これらの調査とは別に、傷んだ建物による二次被害を防ぐための「応急危険度判定」がある。木造建築物であれば、構造物の沈下や基礎の損傷、1階の傾斜などを主に調べ、A、B、Cの3段階で評価。程度が著しいCが一つでもあると、立ち入りが危険な「赤」、Bがあると、立ち入りに十分な注意が必要な「黄」、CもBもなければ、立ち入っても問題ない「緑」と判定される。 7日までに新潟、上越、柏崎、糸魚川各市の計1261棟で行われ、赤が140棟、黄が555棟と55%を占めた。緑は566棟だった。この調査は住宅以外の倉庫や工場も対象とするが、新潟市によると多くが住宅という。 一連の調査結果を受けて県幹部は、「緊急的調査で一部損壊と判断された住宅でも、深刻な被害を受けているケースは少なくない」とみる。(井上充昌)能登半島地震は石川県内の被害が甚大ですが、新潟にも深刻な液状化被害をもたらしています。現場の新潟市西区を記者が訪ねました。しみ出す土砂 広がる亀裂 液状化現象による被害が次々…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

石川県が「1・5次避難所」開設 金沢の体育館、高齢者ら受け入れへ

 石川県は8日、金沢市内の大型体育館「いしかわ総合スポーツセンター」(同市稚日野町)に避難施設を開設した。被災地外のホテルや旅館を活用した「2次避難所」の準備が整うまでの間を過ごす「1・5次避難所」だ。高齢者や障害者、未就学児のいる家族を中心に受け入れる。 メインアリーナには、広さ約4平方メートル、高さ約2メートルのテントが231個並べられた。中では大人2人までが過ごす想定で、マットや毛布を用意。新型コロナウイルスやインフルエンザの感染者が過ごす別室も設けた。看護師が24時間常駐する。 初日の8日は雪や被災者の体調不良などでキャンセルがあったが、午後6時までに15人を受け入れた。受け入れ前に視察した馳浩知事は報道陣の取材に「避難所の劣悪な環境を少しでも改善したい」と話した。(西田有里、佐藤道隆)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

住民2割が外国人の町 「100円の日本語教室」で地元民が探る共生

 金曜の午後7時ごろ。群馬県大泉町の閑静な住宅街にある公民館の別館に人が集まり始めた。普段は静かな館内が少しずつにぎわってくる。 「20日は、はつか」 「どようび、どよおび。『う』と『お』はどっち?」 それぞれの机で、外国の人たちが日本語の読み書きを練習している。分からない言葉が出てくると、手を上げて近くにいる講師に質問する。 ボランティア団体「大泉国際交流協会」が週に3回開いている日本語教室の一コマだ。 この日参加した9人は、ミャンマー、パキスタン、ペルー、中国などから来日した人たち。多くは大泉町やその周辺で暮らしている。10~20代の若者が多く、工場や介護などの仕事を終えてから来たようだ。 「あいうえお」が理解できていない人もいれば、日本語でちょっとした会話ができる人もいる。参加者によってレベルが異なるため、授業ではなく自習形式だ。ひらがなの書き方や文法、文章読解など、それぞれのレベルに応じたプリントを使って学習する。宿題もOK 母に連れられ、ランドセルを背負った男の子がやってきた。昨年10月に中国から来日した小学2年の袁銘(えんみん)君(8)=同県千代田町=だ。早速、ランドセルから算数の教科書とノートを取り出し、九九の宿題を始めた。 「さざんがく!」「しは さんじゅうに!」 横にいる男性講師と一緒に、九九を暗唱していく。ひととおり言い終えると、通っている小学校の宿題に挑戦だ。分からない言葉を聞きながら、1時間もかからずに算数と国語の問題を終えた。 母・歓(かん)さんは、宿題をする息子を隣で見守っていた。「日本語がすぐに理解できないから、自宅では宿題がすすまなくて……。ここに来ると息子は宿題を頑張るから、ありがたい」と話す。 銘君の講師をしていたのはベトナム人のファム・ヴァン・ヒエウさん(34)。この教室の卒業生で、来日4年目。今は町内の派遣会社で働いている。「この教室で勉強したから、日本語が理解できるようになった。恩返しのつもりで、みんなのサポートをしている」と話す。地元民の思い 大泉国際交流協会は町主体で…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

絶滅危惧の専門職 過酷ないじめ乗り越え、目指す宮大工

 宮大工を目指す若者たちが集まる「塾」がある。 大阪府太子町にある、一般社団法人「宮大工養成塾」。現在、大阪校では6人の塾生が、中学や高校を卒業後に入塾し、宮大工を目指している。 塾生は三重県志摩市の薬師寺で、3年前から始まった老朽化の進む本堂や庫裏などの修復に取り組む。 宮大工養成塾は若手宮大工の育成のため、2016年に「金田社寺建築」の金田優社長(37)が設立。塾生は授業料などの費用を納め、金田社長と塾生のみで、実際に寺社の建築や修復をしながら宮大工の技術を学ぶ。 宮大工は、手作業で木材を加工し、釘や金具を使わない「木組み」と呼ばれる伝統的な工法などを駆使して、神社仏閣などを建築したり修復したりする。 伝統的な工法を学ぶには、通常、わずかな給料を受けながら過酷な内弟子制度で修業を積み、数年かけて一人前の宮大工となる。そんな過程が今の若者には敬遠され、現在では宮大工は千人以下とされている。 塾によると、宮大工の技術を学ぶ専門学校もあるが、神社仏閣と実際に修復や建築の契約をすることはできないため実務で学ぶことは難しい。結局、卒業後に厳しい下積みを経験することに変わりはなく、そのために業界を去る若者もいるという。 一方で、宮大工養成塾では3年間、作業現場か塾内の寮で共同生活をしながら、塾が用意した「ロードマップ」をこなし、実際の建築や修復に携わりながら宮大工を目指していく。 人件費が低く済む分、塾に仕事を依頼する神社仏閣も、通常より安い価格で契約できるメリットがあり、将来にわたって必要な宮大工を育てることにも貢献できるというメリットもある。 塾では、卒業後に宮大工の仕事を続けられるように、働く条件面でも塾生をサポート。22年から「宮大工ドラフト」を主催し、卒塾する生徒のレベルに応じて企業からの採用を募り、生徒に代わって給与などの契約交渉をする。ドラフトにかからなかった生徒には、就職支援として面接に応じる企業などを探すという。 1年生の大倉慎ノ輔さん(19)は、小学生から中2まで教員や上級生、同級生から暴力やいじめを受けており、中3で不登校になった。加害生徒のいない高校を卒業後、宮大工を目指し入塾した。 「宮大工になって、見返してやりたい」(金居達朗)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

旧田中角栄邸で火災 真紀子氏「線香消し忘れ」夫婦とも無事 目白台

【動画】旧田中角栄邸で火災=遠藤雅彦撮影、読者提供 8日午後3時20分ごろ、東京都文京区目白台1丁目の公園の利用者から、「田中角栄の家の方向からものすごい煙が出ている」などと110番通報があった。東京消防庁によると、2階建て住宅から出火し、2階建ての住宅延べ約800平方メートルと南側の雑木林などが焼けた。けが人はなかった。警視庁大塚署などによると、現場は故田中角栄・元首相の自宅だった住宅。 角栄氏の長女で元外務大臣の田中真紀子氏は8日午後5時半ごろ、朝日新聞の電話取材に「ぜんぶまる焦げ。私がお仏壇にお線香をあげて消し忘れた。(火災を)発見したのも私」と答えた。夫の直紀氏とともに無事だという。 現場はJR目白駅の東約1・3キロの住宅街で、幹線道路に面している。出火当時、近くの公園にいた男性(55)は「焦げ臭かったので旧田中邸の方を見たら、火が数メートルの高さまで上がっていた。とにかく煙がすごかった」と話した。 付近の道路には、警察や消防の車両が10台以上並び、「田中」と書かれた表札のある門を消防隊員が出入りしていた。「目白御殿」 金脈と権力の象徴ここから続き 旧田中角栄邸はかつて、「目…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

Séisme du Nouvel An au Japon : le nombre de personnes disparues revu à la hausse, atteignant 323 personnes

Des pompiers recherchent des personnes disparues dans les ruines calcinées du marché de Wajima alors…