「これでもちが食える」 加古川マラソン、小平さんとサブローさんも

高橋孝二2023年12月17日 18時00分 加古川マラソン大会(兵庫陸上競技協会など主催、朝日新聞姫路支局など後援)が17日、加古川市を中心とした県立加古川河川敷マラソンコースで開かれた。フルマラソンなど5種目に計3113人が出場。参加者したランナーは、強く冷たい風が吹く加古川沿いのコースを、思い思いのペースで走っていた。 今回は、コロナ禍以前と同じフルマラソン、10キロ、中高生5キロ、同3キロ(東播2市2町特別申込枠)、ファミリー2キロの5種目があった。 ゲストランナーとして、2018年の平昌五輪スピードスケート女子500メートルで金メダルに輝き、昨秋に現役を引退した小平奈緒さんと、タレントの大平サブローさんが参加した。昨年に続き2回目となる小平さんは、子どもらと一緒にファミリー2キロを走った。「今年は風が強く、子どもたちに勇気をもらいながら走りました」。4年ぶり9回目となるサブローさんは「久しぶりの加古川で、風が強く独特の河川敷コースを走らせてもらった。これで正月にもちが食えます」と笑顔で話した。(高橋孝二)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

要介護の母に芽生えた殺意 切りつけられた息子が法廷で望んだこと

 あんたを殺して、私も死ぬ――。 自宅で約10年間、引きこもり状態になっていた長男に、母は言い放った。 当時、母は78歳、長男は54歳。 ある出来事が、きっかけだった。 10月23日、横浜地裁であった裁判員裁判の初公判。母は身長130センチほどの小柄な体を手押し車に預け、おぼつかない足取りで法廷に現れた。神奈川県内の自宅で5月7日、長男の首を包丁で切りつけて殺害しようとした殺人未遂罪で起訴された被告として、弁護側の席についた。 検察側や弁護側の冒頭陳述…この記事は有料記事です。残り2138文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

マサイキリン、8頭まで激減 「どうにかしなきゃ」3園スクラム強化

 国内では九州の動物園でしか見られないキリンがいる。不規則な星形模様が特徴のマサイキリンで、熊本、宮崎、鹿児島の3動物園で計8頭だけ飼育されている。3園で協力し、何とか将来へつなげようと努力が続く。 宮崎市フェニックス自然動物園(同市塩路)の観覧橋北側には「アフリカ園」が広がる。ダチョウなどと暮らすマサイキリンのトウマ(冬真)が、橋の上に竹田正人園長(64)を見つけ、寄ってきた。 「離乳前に母を亡くしたせいか、人なつこいです」 熊本市動植物園(同市東区健軍5丁目)生まれのトウマは、生後9カ月足らずで母親と死別、人の手で育てられることが多かった。2017年11月、当時、メスのコユメ1頭だった宮崎へ来た。コユメとの間で20年にコナツ(メス)、22年にハルマ(オス)と子ども2頭に恵まれた。宮崎で67頭が誕生 ハルマの誕生で、宮崎で生まれたマサイキリンは1971年の開園から通算67頭目となった。国内では類を見ないマサイキリンの誕生数だが、竹田園長は「元々、7頭入れたのが大きかったのでは」とみる。話は開園前年の70年秋にさかのぼる。 故・片山望初代園長が自らア…この記事は有料記事です。残り1844文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

九州各地で初雪、上空に強い寒気 20日以降もさらに冷え込む予報

大下美倫2023年12月17日 15時06分 九州北部では17日、各地で初雪を観測した。冬型の気圧配置となり、上空に強い寒気が流れ込んだためという。 福岡管区気象台によると、佐賀市、長崎市、熊本市では初雪を観測。福岡市や北九州市など九州各地で降雪がみられた。長崎県の雲仙岳で午前7時台に、山口県の秋吉台で午前11時台に零下1・6度となるなど、今季の最低気温を記録した。 18日にかけて気圧配置が緩むが、20日以降さらに強い寒気が入る見込み。各地で再び気温が下がったり、雪が降ったりする可能性があるという。(大下美倫)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

いないいないばあっ!に出演、はるちゃんが一日署長 「命を大事に」

2023年12月17日 11時19分 犯罪や交通事故が増えやすい年末年始を前に、船橋署は13日、船橋市本町7丁目のJR船橋駅北口デッキ広場で特別警戒の出動式を開き、パトロールをした。県出身でタレントの倉持春希さん(12)が一日署長を務め、交通安全と防犯を呼びかけた。 倉持さんは今春まで、NHK・Eテレの乳幼児向け番組「いないいないばあっ!」に「はるちゃん」として出演していた。この日は管内で発生する交通事故や飲酒運転、特殊詐欺事件などについて説明し、「自分の命やお金を大事にしてほしい」と訴えた。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

「トー横」で小学生ら29人一斉補導 都外からが6割、市販薬所持も

 東京都新宿区歌舞伎町の「トー横」と呼ばれる一帯で、警視庁は12月の週末に一斉補導を3回実施し、小学生を含む12~19歳の男女のべ29人を都青少年健全育成条例に基づき補導した。多量摂取(OD)目的で市販薬を所持していたとみられるケースも確認された。 学校が冬休みを迎えるのを前に、警視庁は少年少女が犯罪に巻き込まれる危険があるとして注意を呼びかけている。 少年育成課によると、一斉補導は12月2日~17日の週末の深夜から未明にかけて計3回実施。29人のうち20人が都外在住で、関東地方や石川、京都、岡山、広島の各府県から来ていた。大半は保護者の元に戻されたが、5人は保護が必要と認められ、児童相談所へ引き渡された。 複数の市販薬を持っている人も数人確認。同課は、市販薬を多量摂取する「オーバードーズ(OD)」目的とみている。一帯ではOD目的でせき止め薬などを違法に売買した疑いがある行為が確認されており、健康上のリスクがあるほか、犯罪へ巻き込まれかねないとして問題視されている。多くの子ども「話を聞いてもらいたくて」 同課によると、今年にトー横周辺で行った補導は11月末までに約860件(暫定)で、すでに昨年1年間(約580件)の1・5倍。約6割が都外から来ており、SNSでトー横を知ったとみられる。同課によると「話を聞いてもらいたい」という理由で一帯を訪れる子どもが少なくないという。 同課は、歌舞伎町では子どもらが犯罪に巻き込まれるリスクがあるといい、担当者は「安易な気持ちで来ないで」と注意を呼びかける。年末年始にかけても随時、補導を行うという。(御船紗子)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

河野太郎氏「総務省と連携、デジタル技術で透明化」 パー券裏金問題

 自民党の最大派閥「清和政策研究会」(安倍派)の政治資金パーティーをめぐる問題で、河野太郎デジタル相は16日、群馬県草津町でのフォーラムに出席した後、記者団から政治改革について問われ、「デジタル庁としては総務省と連携し、政治資金の透明性を高められるよう、できるところはやりたい」と述べた。現在、推進しているデジタル技術を活用して、政治資金の使途の透明化を図り、自民党への信頼回復につなげたい考えを示した。 河野氏はこの日、群馬県主催のフォーラムに出席。参院議員時代に安倍派に所属していた山本一太知事から、「とにかくしっかり、まずは政治改革をお願いしたい」と話を向けられていた。(高木智子)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

あの日から23年を前に解決願う 世田谷一家4人殺害事件の朗読劇

遠藤美波2023年12月17日 8時00分 東京都世田谷区の会社員宮澤みきおさん(当時44)ら一家4人が自宅で殺害された事件から今月下旬で23年になるのを前に16日、事件現場近くのJA東京中央千歳支店ホールで解決を願う集会があった。遺族の姿を伝える朗読劇が上演され、地元住民ら約100人が集まった。 殺人事件の遺族でつくる「宙(そら)の会」が主催。朗読劇は、みきおさんの母節子さん(92)が主人公で、一人息子の一家を突然亡くした日のことや、毎晩カレンダーに斜線を引き、犯人逮捕を待ちわびる姿が描かれた。 同会特別参与で元成城署長の土田猛さん(76)はDNA型を捜査に活用する法整備の必要性などを訴えた。「早く犯人が捕まって私が生きている間に真相を知りたいと思っています」との節子さんの談話も代読された。(遠藤美波)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

避妊、妊娠、出産… 一方的に負わされる負担と責任 女性たちの声

 避妊、妊娠、中絶、出産、子育てにいたるまで、負担と責任を一方的に負わされることの多い日本の女性たちは、現状についてどう考え、何を必要としているのでしょうか。朝日新聞フォーラム面のアンケートに回答いただいた人たちに、自身の経験や思いを聞きました。「男女が平等に責任をとる世の中に」 20代シングルマザー 妊娠中に交際相手と別れ、出産した九州地方に住む20代半ばの女性は、「相手と付き合ったのも別れたのも自分なので、私は私の責任を果たそうと思っています。相手には相手の責任をとってほしいだけです」と話す。 同い年の男性と付き合っていた。性交中にコンドームが外れてしまい、緊急避妊薬を飲んだが妊娠した。電話で伝えると、「突然のことなので、よく考えて明日連絡する」と言われた。翌日、LINEで届いたメッセージには、「どうしたい?」と聞く言葉は一切なく、中絶の仕方と近くの病院が羅列されていた。 今はお互い仕事を頑張るときだが、ゆくゆくは結婚するのかなと思っていた相手だった。しかし、まだまだ遊びたかったんだと感じた。自分も妊娠に動揺していたが、「おろしてほしい」という意見を一方的に押しつけられ、「私は産みたい」と気づいたという。 相手の親を交えて話すと、「大事な孫だから」と産むように勧められた。その場に流されるように相手も結婚と出産を承諾した。一緒に住み始めたが、無責任な態度に口論が絶えず、婚姻届を出さないまま、妊娠22週目でのけんかをきっかけに別れることを決めた。 そして、出産を迎えた。少し…この記事は有料記事です。残り2112文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

「お父さん」70歳で初めて呼べた戦争遺児 80歳で消えたためらい

 「お父さん」。父に向かって、初めて声を出して呼びかけたのは70歳のときだった。 鹿児島市の吉見文一さん(82)には、父の記憶は何もない。 父の元明さんは旧海軍の軍人だった。 1943年8月、パプアニューギニアで見張り中に腹部を撃たれて死亡した。32歳だった。 吉見さんが生まれたのは41年1月。その2カ月後に父は戦地に赴き、帰ってくることはなかった。仏壇にそっと置かれた遺書 父親をしのぶよすがは、母親と一緒の写真と、母親や自分に宛てられた遺書だった。戦死の1年前に書かれていた。 大学生活をおくる東京から夏に帰省した際、遺書を初めて目にした。母親から渡された記憶はない。母はそれとなく仏壇の前に置いたのかもしれない。 「オ前ニ出ス(中略)始テノ便リナンダガ、コレガ又最後トナル父ノ苦シイ告白ナンダ」という書き出しに衝撃を受けた。 初めて触れる父親の肉筆とし…この記事は有料記事です。残り1256文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんSource : 社会 - 朝日新聞デジタル