当選無効議員に報酬返還「請求可能」 最高裁判決、国会議員に影響は

 地方議員が自身の選挙に関する犯罪で当選無効になった場合、自治体が議員報酬の返還を請求できるかが争われた訴訟の上告審で、最高裁第三小法廷(林道晴裁判長)は12日、「できる」とする初判断を示した。今後、返還請求の動きが活発化する可能性がある。 訴訟では、2019年の大阪市議選に当選後、公職選挙法違反(買収)で有罪となり、当選無効となった不破忠幸元市議(58)に、市が議員報酬や政務活動費など計約1400万円の返還を求めた。 第三小法廷は、元市議が逮捕・勾留されていた21日分の報酬など計約160万円に限って返還を命じた二審判決を変更して全額返還を命じ、市の全面勝訴が確定した。当選無効なら「議員活動に価値なし」 公選法の規定で、議員は自身…この記事は有料記事です。残り1284文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

「襲う相手探しに京都市中心部へ」 防犯カメラに殺人容疑の自衛官か

有料記事光墨祥吾 西崎啓太朗 関ゆみん2023年12月12日 21時31分【動画】事件後の容疑者とみられる男が映った防犯カメラの映像=住民提供 京都市東山区のマンションの階段踊り場付近で陸上自衛官の水島千翔(ゆきと)容疑者(21)が住人の岡田好次郎(よしじろう)さん(82)を刺殺したとして殺人容疑で逮捕された事件で、水島容疑者が「勤務する(京都府精華町の)分屯地近くで襲う相手を探したが見つからず、京都市中心部に出てきた」という趣旨の供述をしていることが12日、捜査関係者への取材で分かった。分屯地から凶器の包丁を持ち出したとも供述しているといい、京都府警が事件の経緯を調べている。 現場から約60メートル北の防犯カメラには事件後、リュックを背負って足早に通り過ぎる容疑者とみられる男の姿が映っていたことが朝日新聞の取材で分かった。捜査関係者によると、容疑者はこの後、新幹線などで関東地方へ向かったとみられる。 水島容疑者は3日午後7時55分ごろ、岡田さんの背部を刃物のようなもので複数回刺して殺害した疑いが持たれている。 水島容疑者はこれまでの調べ…この記事は有料記事です。残り372文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

函館の魚の大量死、ALPS処理水と関連?根拠ない情報が海外で拡散

長谷川潤2023年12月12日 22時15分 北海道函館市の海岸にイワシなど大量の魚が打ち上げられた問題で、海外のSNS上で東京電力福島第一原発から放出されたALPS処理水の影響を指摘する情報が拡散している。水産庁は「根拠のない情報で憂慮している」と注意を呼びかけている。 魚の漂着は、7日に発覚。同市南部の海岸線を約1キロにわたり、イワシやサバなどが埋め尽くした。道総合研究機構函館水産試験場によると、打ち上げられた魚は、この時期、本州方面に南下する群れの一部と見られる。大量死の理由は定かではないが、水温の急激な変化やイルカなどに追われて、大量に打ち上げられることはあるという。 函館市は12日から重機も投入して廃棄を進めるが、対象は約1200トンにのぼるとみられ、回収には今月いっぱいかかる見通しだ。 浜を埋め尽くす魚の画像は連日、報道された。英国の大衆紙「デイリー・メール」は、福島第一原発から処理水が放出された3カ月後に大量の魚が打ち上げられた、と動画を配信。時期を同じくして、海外のSNSを中心に、処理水と魚の大量死を関連づけるような情報が拡散した。 水産庁増殖推進部は、「モニタリング調査の結果に異常はない。科学的根拠に基づかない情報が拡散していることを憂慮している」と注意を呼びかける。 函館市役所には、これまでに数十件以上の問い合わせがあるという。地元からの苦情はなく、多くが回収方法への意見や助言だが、「魚はALPS処理水の影響で死んだかもしれない。食べない方がいい」といった意見もあるという。(長谷川潤)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

日大常務理事が辞任へ 危機管理の総括責任者 アメフト部の問題対応

榊原一生 山本知佳2023年12月12日 23時00分 日本大学アメリカンフットボール部の違法薬物事件への対応をめぐり、日大の危機管理総括責任者である村井一吉・常務理事が今月末で辞任することが12日、わかった。 関係者によると、体調不良を理由に、本人から申し出があったという。日大のホームページによると、村井常務理事は元日大監事監査事務局長。(榊原一生、山本知佳)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

お笑いコンビ「和牛」解散へ 「遅刻重なり」「求める漫才できず」

土井恵差奈2023年12月13日 0時16分 お笑いコンビの「和牛」が来年3月で解散する。吉本興業が12月12日、発表した。 和牛は水田信二さん(43)と川西賢志郎さん(39)のコンビで、2006年に結成。M―1グランプリ決勝に5年連続出場し、3年連続準優勝する実力派として鳴らしてきた。 愛媛出身の水田さんに対し、川西さんは大阪出身。漫才のしめとしておなじみの「もうええわ」の絶妙な言い回しで知られた。 2人の主なコメントは次のとおり。「意見できず苦しく」 水田さん「きっかけは、3年程前に気の緩みから複数回の遅刻が重なったことでした。漫才のパフォーマンスにおいて川西の要求に応えられないことがあり、漫才への取り組み方について川西との差を感じるようになりました。お客さんに笑ってほしいという目的は同じでしたが、川西の求めるものと自分のやりたいこととのギャップが徐々に開いていき、相方に対して意見することができなくなり、楽しかった漫才が苦しいだけの毎日に。自分にとって、漫才も漫才以外のお仕事も、芸人の仕事は全て本業です。和牛を応援して下さっていた皆様にはお笑いで応えていきます。川西は絶対に大丈夫な人なので心配はしてません。僕自身のことはすごく心配だらけなのでこれまで以上に応援してください」「情熱新たに」 川西さん「3年ほど前から、僕はより舞台に力を入れたい思いが強くなる一方、水田の劇場出番への遅刻が続いたことをきっかけに、自分と彼の漫才に対する姿勢の違いが目立つようになりました。徐々に信頼できなくなり、節度を保てず厳しく言葉をかけることもありました。それが彼を苦しめることにつながり、求めるような漫才もできなくなってしまいました。応援してくださっていた皆様には心苦しい報告となりましたが、どうかご理解ください。会社と相談を重ねておりましたが、急なご報告となってしまいました。ご迷惑をおかけしたことをおわび申し上げます。漫才師としての自分を育ててくれた会社やスタッフの皆様、仲間やお客様に、改めて感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。今後も芸人活動は続けてまいります。新たに情熱を捧げられるものを探し、見つけ、挑戦していけたらと思っています。具体的な活動に関して皆様へお伝えできる日が来るよう、日々を精一杯に」(土井恵差奈)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

都営地下鉄、全車両に防犯カメラ設置完了へ 24年度末までに

本多由佳2023年12月12日 21時00分 東京都営地下鉄の車両内の防犯カメラについて、都交通局は2024年度末までに全車両への設置を完了させる。痴漢やテロ、迷惑行為の未然防止につなげる目的で、世界的な半導体不足のなか、必要な防犯カメラの台数をすべて確保できたという。 交通局によると、防犯カメラを設置するのは、同局が所有する都営地下鉄全150編成(計1208両)と日暮里・舎人ライナー全20編成(計100両)。地下鉄には1両に3~4台、日暮里・舎人ライナーには1両に2台を設置する。 更新した新車両には最初から防犯カメラがついており、22年度末時点で浅草線など都営地下鉄の76編成、日暮里・舎人ライナー8編成への導入はすでに完了。一方、21年10月に京王線の列車内で乗客17人が刺され重軽傷を負った事件が発生したことを受け、更新前の車両を含め全ての車両への設置を決めた。新たに必要となったカメラ1938台は今年4月に確保し、契約額は約3億5600万円という。 12日にあった都議会代表質問で川松真一朗議員(自民)の質疑に対し、久我英男・交通局長は「機動的な施工体制を構築することで、24年度末までの設置完了につなげていく」と述べた。(本多由佳)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

ロボット使って学校の友達に会おう 不登校対策で熊本市教委が導入

有料記事森北喜久馬 福井万穗2023年12月12日 21時00分 不登校などの子どもたちが、自宅からロボットを動かして授業に参加する。そんな取り組みを熊本市教育委員会が近く始める。不登校の児童生徒は増え続けており、最新技術でサポートする試みが広がりつつある。 12日、市立本荘(ほんじょう)小学校で導入される米国製ロボット「テミ」の試運転があった。高さ1メートルで、専用アプリを入れたスマートフォンで操作。ロボットにはタブレット端末が備わり、ロボットに操作者、スマホには学校側の映像が映し出され、スピーカーで人と会話し、走らせることもできる。これまでショールームやホテルの案内役、警備、介護施設の見守りに使われてきた。教員たちはスマホを操作しながら性能を確かめた。 本荘小は、不登校の児童を対象にしたオンライン学習の拠点校で、在校生69人を上回る104人が熊本市内一円から登録し、ネットで学習支援を受けている。この経験から「ロボットを介してなら、授業に参加できる子もいるのでは」というアイデアが出た。 国の補助を受け、市教委は1台を本荘小、もう1台を病気で短時間しか登校できない生徒がいる中学校に配置する。ほかに13校が「うちにも、使わせたい子がいる」と手を挙げたという。 本荘小の西川英臣校長は「画…この記事は有料記事です。残り424文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

潮目変わった実名告白 五ノ井さん性被害、元自衛官3人に有罪判決

有料記事滝口信之 酒本友紀子2023年12月12日 21時03分 陸上自衛隊郡山駐屯地(福島県郡山市)に勤務していた元自衛官の五ノ井里奈さん(24)への強制わいせつ罪に問われた元自衛官3人に対し、福島地裁は12日、いずれも懲役2年執行猶予4年(求刑懲役2年)の有罪判決を言い渡した。 三浦隆昭裁判長は「周囲に多数の同僚がいる中で、被害者の人格を無視し、宴会を盛り上げる単なる物として扱うに等しい行為で、性的羞恥(しゅうち)心を著しく害する卑劣で悪質な犯行だ」と述べた。 判決を受けたのは当時、五ノ井さんの上司だった渋谷修太郎(31)、関根亮斗(29)、木目沢佑輔(29)の3被告。 判決によると、3人は2021年8月3日夜、北海道別海町の陸自演習場の建物内で飲食中、それぞれ格闘技を使って五ノ井さんをベッドに押し倒し、覆いかぶさって腰を前後に動かし、着衣越しに陰部を接触させるなどわいせつ行為をした。 3人は「覆いかぶさったが、着衣越しに接触させていない」「腰を振ったのは事実だが、笑いを取るためだった」などと無罪を主張していた。 判決は、五ノ井さんが被害直…この記事は有料記事です。残り1514文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

懐かしの「シンデレラ・エクスプレス」 撮影に使ったガラスの靴展示

臼井昭仁2023年12月12日 18時00分 駅のホームで別れを惜しむ若いカップルのCMで知られる36年前のJR東海のキャンペーン「シンデレラ・エクスプレス」。当時のポスターと、撮影に使われたガラスの靴がリニア・鉄道館(名古屋市港区)で展示されている。25日まで。 キャンペーンは、民営化で発足したJR東海が始めた。一連のシリーズは、山下達郎さんの曲にのせた「クリスマス・エクスプレス」のCMとともに大きな話題になった。 1987年のポスターでは「日曜日、最後のひかり」のメッセージとともに、85年に登場した新幹線100系を背景に女性がガラスの靴を掲げている。靴は、担当だったJR東海の社員が保管し、後にリニア・鉄道館へ移された。 今回の展示は、クリスマスに合わせて企画された。キャンペーンで使われた87~92年のポスター4枚と、サイズ21・5センチのガラスの靴、そのころの新幹線の時刻表を100系車両の横に並べている。広報担当者は「当時の思い出にひたるように、懐かしそうに眺めておられる方もいます」と話している。 入館料大人1千円。休館日は毎週火曜日。(臼井昭仁)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

手作りの水車で、自転車をこいで…再エネとエコ素材が彩る師走の街

 地球環境への関心が高まるなか、年末の街を彩るイルミネーションでも、環境に配慮した取り組みが目立っている。省エネのLED照明はもちろん、廃油や自然エネルギーで発電した電力を使ったスポットも。子どもたちの学びの機会にもなっている。水力、風力、人力…6年生300人がつくったイルミネーション 東京都多摩市の京王線聖蹟桜ケ丘駅前では、桜の木に巡らされた赤・青・黄色など千個のLED電球の光がともされている。使われているのは風力や水力、太陽光発電など、再生可能エネルギーで充電した電力。手がけたのは、市立小学校4校の6年生たち約300人だ。 市立多摩第一、多摩第二、連光寺、東寺方の各校の6年生は、国連の持続可能な開発目標(SDGs)や地球温暖化などを学ぶ一環で、さまざまな発電装置を手作りしてきた。 ペットボトルを羽根型に切っ…この記事は有料記事です。残り1090文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんSource : 社会 - 朝日新聞デジタル