来日中のトランプ米大統領が26日に千葉県内のゴルフ場で昼食に食べたハンバーガーを実食するとともに、提供までの裏側を取材した。【写真】トランプ米大統領が完食した「THE BURGER SHOP」特製ダブルチーズバーガーの調理スタッフの1人、東野優樹さんハンバーガーを提供したのは「THE BURGER SHOP(ザ・バーガー・ショップ)」。都内に2店舗ある。「ザ・バーガー・ショップ」紀尾井町店の片山太郎さん(42)によると、外務省から非公式に連絡があったのは2週間前。「現地(千葉県内のゴルフ場)でバーガーを焼いたりすることはできますか」と問い合わせがあったという。正式に決定したのは10日前。ダブルチーズバーガー20個の注文があったほか、「USビーフを使って、焼き方はウェルダン(よく火を通したもの)に。パティ(肉)やバンズは大きめで」と指定があった。また、使用するチェダーチーズについても「米国産ですか?」と問い合わせがあったという。トランプ氏はコーラ好きだけに、飲み物もコーラを中心に用意した。パティは通常1枚120グラムだが、トランプ氏用特製ダブルチーズバーガーは1枚160グラムの肉を2枚、バンズは通常より1・2倍の12センチと、いずれも特大サイズを用意した。現地で調理にあたったスタッフは4人。東野優樹さん(27)によると、午前6時までに都内を出発。午前8時半ごろにゴルフ場に到着し、すぐ準備に取りかかった。ゴルフ場内のレストランを借りて調理に当たったが、鉄板はないため、こんろにフライパンを置いてバーガーを焼いた。提供前に何度か試作したという。東野さんらスタッフは「いつでもお出しできるように」と考え、今、トランプ氏は何ホール目かと、ゴルフの進行状況を随時チェックしていたという。「キッチンには特に見張りの人もいなかったです。時々、米政府関係者が顔をのぞかせて、楽しそうに味見したりと、和やかな雰囲気でしたが、こちらはかなり緊張しました」と振り返った。記者も特製バーガーを実食した。パティ2枚計320グラムだけに、当然、見た目に大きい。意を決してガブリと食い付くと、肉汁がしたたり落ちることはないが、かみしめるごとに、ジューシーな味わいが口の中に広がる。バンズはほんのり甘いが、ジューシーな肉にたっぷりかかったチェダーチーズとコショウ、特製ソースが効いている。このメリハリがパティの大きさを忘れさせてくれ、食欲が止まらなくなってしまった。通常同店では、パティにオーストラリア産牛肉を使用している。食べ比べてみると、オーストラリア産は比較的あっさりしていて、肉肉しさを感じた。一方、米国産はジューシーな味わい印象的だった。特製バーガーを食べ終えた後、さすがにおなかがいっぱいになったが、意外にも、胃もたれしなかった。トランプ氏は15分で完食したという。記者は女性だが、ラーメン店をハシゴするなど、それなりに食べるほう。朝食と昼食を抜いて特製バーガー実食に臨んだが、それなりのボリュームに、完食までに30分近くかかった。トランプ氏は72歳。一般的には高齢だが、ペロリと大きなバーガーを平らげてしまう旺盛な食欲に、あらためて驚いた。東野さんによると、早速「トランプ氏が食べたハンバーガーはありますか」と何件か問い合わせがあったという。紀尾井町店、池尻店の両店舗で、27日から当面の間、毎日午後3時以降に、トランプ氏用特製ダブルチーズバーガーを「ザ・ステーキハウス・バーガー」と名付け、10食限定2700円で提供する予定だ。【近藤由美子】Source : 国内 - Yahoo!ニュース
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