【動画】能登半島地震の火災で焼失した輪島朝市が金沢市内で出張開催された=小林一茂撮影 能登半島地震の大規模火災で焼失した石川県輪島市の名物「輪島朝市」が23日、約110キロ離れた金沢市金石(かないわ)港で「出張輪島朝市」としてよみがえった。雨の中約1万3千人が訪れ、にぎわいを見せた。地元の子どもたちが朝市関係者を歌で歓迎。関係者は「初売り」の実現に涙した。 開店30分前の午前7時半、会場の金石港近くでオープニングセレモニーが開かれた。関係者数十人を前に、金石の子どもたちが参加する「うみの合唱団」が歌を披露した。 ♪がっかりして めそめそして どうしたんだい♪ この歌詞で始まったのは光GENJIの「勇気100%」。あどけない歌声が潮風に乗って響いた。 ♪そうさ100%勇気 もうがんばるしかないさ♪ 開店準備を進める朝市仲間たちのため、スマートフォンで動画を撮影した事務局の橋本三奈子さん(62)は何度も涙をぬぐった。 準備奔走「やっと泣けた」 「前向いてやっていくしかな… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「スペインと日本で二重課税」 申告漏れ指摘のイニエスタ選手が声明
サッカーJリーグのヴィッセル神戸に所属していた元スペイン代表MF、アンドレス・イニエスタ選手(39)が23日、大阪国税局から約8億6千万円の申告漏れを指摘されたことについて声明を発表した。 関係者によると、イニエスタ選手は2018年7月~23年7月にヴィッセル神戸に所属。1年未満の契約だった18年分の契約金約8億6千万円は「非居住者」として源泉徴収された。だが国税局は、家族との同居などを理由に確定申告が必要な「居住者」にあたると判断し、約5億8千万円を追徴課税したとされる。 イニエスタ選手は声明で、18年分の契約金について「全世界の所得を対象としてスペインで所得税申告書を提出した」と説明。その期間の所得はスペイン、日本の両国から二重課税を受けているとして、「(両国間の)二重課税協定に規定されている『友好的な解決』を開始するよう要請した」と明らかにした。 イニエスタ選手が要請したのは二重課税を防ぐための相互協議とみられ、「この手続きは進行中であり、速やかな解決を待つとともに、支払った超過税金が返還されることを望んでいる」とした。(市田隆) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
6年ぶり、高知が「春」一番乗り 気象台、ソメイヨシノの開花宣言
高知地方気象台は23日、高知で桜(ソメイヨシノ)が開花したと発表した。今季、全国で最も早い観測で、昨年より6日遅く、平年より1日遅い。全国で高知が最も早い開花となったのは2018年以来6年ぶり。 午後4時、高知城三ノ丸(高知市)で、標本木に5輪が咲いているのを職員が確認した。この日、高知市の最高気温は14・7度だった。 同気象台の増田純一調査官によると、20~21日の寒さで開花が遅れたとみられる。1週間から10日ほどで満開になる見込みという。 開花宣言を聞きに来た市内の竹内有香さん(51)は「明日は雨の予報なので今日の開花宣言に期待していた。次は満開のころに見に来たい」と話していた。(羽賀和紀) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
旧統一教会の早期解散命令求める 全国霊感商法弁護士連絡会が声明
全国霊感商法対策弁護士連絡会(全国弁連)は23日、東京都内で集会を開いた。裁判所に対し、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に対する解散命令請求の審理を速やかに進め、早期に解散命令の発令を求める声明を発表した。 声明では文部科学省に対し、教団による財産隠匿の可能性が確認された場合は速やかに、解散命令請求された宗教法人の財産流出抑止のため制定された特例法上の「特別指定宗教法人」に指定するよう求めた。政府や国会に対し、実効性のある包括的財産保全の法整備を進め、解散前後の教団や関連団体の違法行為を注視し、脱会しようとする信者らへの支援を充実させるよう要望した。 全国弁連代表世話人の山口広弁護士は「教団は騒ぎになったことについてごめんなさいと言ったが、深刻な被害を及ぼしたことに対しては、いまだに謝罪していない」と指摘した。紀藤正樹弁護士は「解散命令が出た後の被害者救済をどうするかは、オウム真理教事件のときからの課題が積み残されており、対策が必要だ」と訴えた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大好きなのに怒ってばかりだった 犬山紙子さんが学んだ夫婦のヒント
もとは他人同士だった2人がともに人生を歩んでいると、壁にぶつかることがあります。危機をどう乗り越えたらいいのか。自身も不安を抱えたことから様々な夫婦にインタビューをして著書にまとめたエッセイストの犬山紙子さんは、「夫に対して怒りっぽかった私は変わった」といいます。犬山さんは、どうやって変わることができたのでしょう。 不安に思っていたこと 「すべての夫婦には問題があり、すべての問題には解決策がある」(扶桑社)は、「週刊SPA!」の連載を加筆修正したものです。連載を始めたのは「自分のため」でした。 夫で漫画家の劔樹人とは、おじいちゃんおばあちゃんになってもいい関係でいたいという気持ちでいました。 でも、やっぱり他人同士です。 生まれ育った環境も違うし、何かしら問題は起こるもの。夫婦の危機を乗り越えた人、あるいは離婚して自分の人生を生きる人。さまざまな解決策やヒントを聞いておきたいと考えました。 不安に思っていた原因の一つに、私の怒りっぽい性格がありました。怒りという感情で表現しなくてもいいことも、怒りで表現してしまい、夫を傷つけてしまう。 夫からするといつも妻が怒っているのはつらいはずです。 一方の夫は「すべて自分が悪い」と自分を責めてしまうところがありました。こんな2人が一緒にいるのだから、このままだといつか取り返しがつかないことになるのではと心配していました。 自己分析ではできなかった ここから続き そんな気持ちから、海外の人… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
現役最古のSLがラストラン 3度の復活、100年超の歴史に幕
国産で現役最古の蒸気機関車が牽引(けんいん)するJR九州の観光列車「SL人吉」が23日、博多―熊本間を最終運行した。発車駅の博多駅であった出発式では、大勢の鉄道愛好家らに見守られ、100年を超える歴史に幕を下ろした。 「ピィー」。出発式では駅長の出発の合図で、SLが甲高い汽笛と蒸気を噴出して発車した。ホームに詰めかけた人は「ありがとう」と声を上げ、手を振ったり写真を収めたりして別れを惜しんだ。 早朝から駆けつけた福岡市の会社員、猪狩文さん(56)は「ありがとう SL人吉」としたためた手作りボードを持参。涙をこぼし「力強く走る姿に元気をいただいていました。長く走ってくれた。『お疲れさま』と言いたいです」と話した。 客車を牽引(けんいん)する「8620形58654号機」は1922(大正11)年に製造。型番の語呂からハチロクの愛称で親しまれ、75年まで客車や貨物を引っ張り九州一円を走った。 その後、老朽化などで2度引退したが、他のSLから部品を調達するなどして2009年に「SL人吉」として熊本―人吉(熊本県)間で3度目の復活を遂げた。20年7月の熊本豪雨で線路や鉄橋が被災し運休したが、翌年に熊本―鳥栖(佐賀県)間で運行を再開した。1987年の国鉄民営化以降、累計93万5千人を運んだ。(池田良) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
能登の被災地、「1次避難所」に戻る被災者が増加 「ここで最期を」
能登半島地震の被災地で、ホテルなどの2次避難先から「1次避難所」に戻りたいと希望する被災者が増えている。遠方での長期避難に悩み、故郷で暮らしたいと願う人がいる一方、受け入れ側が難しい対応を迫られている実態もある。(抜井規泰、古畑航希、大滝哲彰、小川詩織、波絵理子、山本孝興) 石川県珠洲市の村吉豊美さん(85)は被災後、金沢市内の姉の元に身を寄せた。だが2月末、1次避難所の市立直(ただ)小学校に戻った。「金沢は水もトイレも使えるし、あったかい寝床もあった。でも、知り合いも話し相手もいない。やることもない。珠洲なら知った人ばかりだもの」 自宅の裏手には約1千平方メートルの畑がある。「ジャガイモのうね作り。そのあとは春キャベツにタマネギ。畑でできたものを子や孫に送るのが生きがいなんですよ」 集団生活の避難所暮らしは楽… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「戦争反対」は政治的ですか? ポスターはがされた新宿の老舗カフェ
「戦争反対」は「政治的」なのか。 JR新宿駅ビル構内にあるビアカフェ「ベルク」店長の井野朋也さん(63)は、よくそう思う。 昨年11月、こんなことがあった。 X(旧ツイッター)で、自身の店に関する、ある投稿が目についた。 「おいしいから好き。思想貼っているのは私には合わないのは確かだけど」 店の食事をおいしいと言ってくれるのはうれしい。だが、「思想貼っている」という表現が気になった。 店ではいくつかのポスターを「貼っている」。パンやソーセージの製造方法のうんちくやこだわりを記したもの。ジョン・レノンとオノ・ヨーコがベトナム反戦への思いをこめた曲「ハッピー・クリスマス」のサブタイトル、「WAR IS OVER! IF YOU WANT IT(戦争は終わった!君たちが望めば)」と書かれたものもある。 どれの何の「思想」を言っているのだろうか。「もし差し支えなければ教えていただけますか?」と送った。 「なんとなく苦手」 社会の空気って何だろう 返信があった… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
養護老人ホームで入居の2人死亡、殺人事件で捜査 間にトラブルか
23日午前6時20分ごろ、北九州市小倉南区徳力4丁目の養護老人ホームで、施設職員の男性から「入所者が2人倒れている。1人は首に傷がある」と110番通報があった。福岡県警によると、70代の男性2人が同じ居室内で倒れており、いずれもその場で死亡が確認された。 捜査関係者によると、2人は施設の同じフロアに入居。県警は2人の間で何らかのトラブルがあったとみて、殺人事件として状況を調べている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
太平洋戦争末期の「五竜号」墜落 忘れられた歴史に地元住民が光
1944年2月12日。長崎県諫早市高来町の山中に1機の航空機が墜落した。軍民共用の輸送機「五竜号」。50年以上前に慰霊碑も建てられたが、ここ最近は忘れられた存在に。80年前に起きた悲劇の実態をあらためて掘り起こそうと地元の人たちが取り組んでいる。 今年2月12日。諫早市内の寺で住民と墜落機の犠牲者遺族ら60人が参加し、「八十回忌」法要が営まれた。墜落現場に立つ慰霊碑を前に「19年前に訪れた際は、亡くなった人々はこんな薄暗い山中で寂しいだろうなと思った。今は明るい空間ができて喜んでいると思う。地元の人たちが心を込めて供養して下さり、感謝しかありません」。墜落事故で亡くなった須田重蔵大佐の孫で、北海道大学医学部の客員教授の須田浩太さん(57)は涙ぐんだ。 第2次世界大戦の間、日本の民間航空は自由に乗客を乗せることができなくなり、民間輸送機は軍の管理下で輸送任務を担うことになった。五竜号は日本の支配地域と本土間で効率的に連絡をとるため、航空輸送を独占営業していた大日本航空の双発輸送機。三菱製で爆撃機を改装。「MC-21」と呼ばれていた。 悪天候下、どうして飛行? 事故を調査した地元の住民団… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル