大型で強い台風10号は7日午前8時現在、長崎県対馬市の北約70kmを、時速約40キロで北へ進んでいます。 中心気圧は950ヘクトパスカル、最大風速は40メートル、最大瞬間風速は60メートル。 気象庁は、記録的な大雨や暴風、高波、高潮に「最大級の警戒」を呼びかけています。各地の最新情報を、タイムラインでお伝えします。 拡大する台風10号の強風にあおられ、港の漁船が沈没していた=2020年9月7日午前8時45分、長崎市脇岬町、藤脇正真撮影 11:20長崎県、各地で屋根や窓に被害 大型で強い台風10号は7日、勢力を保ったまま長崎県を直撃。長崎市野母崎で7日午前1時45分、観測史上最高となる最大瞬間風速59・4メートルを記録するなど、各地で強い風と雨に見舞われた。 長崎市古川町の中通り商店街では倉庫のトタン屋根が強風でめくれあがり、通路をふさいだ。午前7時すぎに巡回した消防団員が発見し、通報した。撤去作業が進む現場を見守っていた消防団の分団長・北村貢司さん(60)は「人通りが少なくてまだよかった」 拡大する停電で信号機が止まり、警察官が交通整理にあたっていた=2020年9月7日午前10時55分、長崎市平山町、藤脇正真撮影 平戸市の「平戸海上ホテル」では同日未明、南側の階段の窓ガラスが割れた。幅約5メートル、高さ約2メートルに十数枚あったが、すべて枠ごと落ちたという。避難の住民ら約100人の宿泊客やスタッフにケガはなかった。鈴木哲也代表(51)は「海沿いなので高潮も警戒していた。お客様やスタッフが無事でよかった」。 7日午前2時までの1時間で80ミリ以上の雨が降った五島市。民宿「あびる」の阿比留弘幸代表(42)によると、辺りではこの時間帯、雨や風が一段と強まったという。建物の窓から外の様子を見ると、建物のすぐ横にある自動販売機が倒れていた。午前3時ごろから3時間にわたって停電。暗闇の中で雨風が収まるのを待った。「新型コロナウイルスの影響で減った客が少し戻ってきた時にこの台風。このまま早く、無事に通り過ぎてほしい」 拡大する台風10号による強風で壁が崩落し内部があらわになったタクシー会社の事務所=2020年9月7日午前8時55分、鹿児島市与次郎2丁目、四倉幹木撮影 11:00鹿児島市でタクシー会社の壁崩れる 鹿児島湾に近い鹿児島市与次郎2丁目では、タクシー会社の木造事務所の東側と南側の壁の一部が大きく崩れた。事務所内の棚は倒れ、窓がサッシごと内側に飛ばされており、職員らが片付けに追われていた。タクシーに被害はなく、営業は続けるという。 女性職員によると、事務所の配車担当者から「窓ガラスが壊れた」と連絡を受けた。窓ガラスにテープをはるなどして台風に備えていたが、6日午後10時ごろに事務所に着くと、すでに壁が落ちていた。 男性職員は「海に近く、ほかの建物の並びの切れ目に面しているので、風が強く当たったのかもしれない。これまでの台風では5、6年前に植木が1本倒されただけだったのに」と驚いていた。…
4 ans Il y a