夏の終わりの庭は害虫だらけ!? どう退治する?(ウェザーニュース)
暑かった夏も峠を越え、秋の気配が漂うこの頃、久しぶりに庭の木を手入れしようと見回すと、害虫が発生しているのに驚くかもしれません。どう退治したらよいのでしょうか。秋は害虫が発生する時季「夏の盛りはあまり虫が発生しませんが、夏の終わりから秋口にかけて庭の草木に害虫が発生します。害虫にとっても過ごしやすい時季だからです」というのは、アース製薬研究部生物研究課の有吉立課長です。この時季の庭木には、次のような害虫が発生しやすいといいます。 【アメリカシロヒトリ】 桜、プラタナス、ポプラ、ヤナギなどにつく。毛はあるが毒はない。街路樹などで大量発生し社会問題化することがある。食欲が大変旺盛。幼虫は集団で加害し、大きくなると分散して加害するため、集団でいるうちに早めに駆除することが効果的。 【イラガ】 様々な樹木につく。毒のある毛を持つ蛾(ガ)。毒トゲに触れると電気が走ったような痛みが生じるため、触れないように注意する。 【カイガラムシ】 様々な樹木につく。樹木の幹や枝などに寄生し固着して、吸汁加害する。寄生された植物は衰弱し、排泄物によりすす病が発生するなど二次的被害もある。 【ハダニ】 様々な果樹、野菜、花につく。葉裏に生息する。葉について口針を刺し吸汁するため、その跡が白色や褐色の斑点として残る。生息密度が過密になると、葉全体が白っぽくなり、植物の生育に影響を与える。 【アブラムシ】 様々な野菜、花、果樹、樹木につく。植物の新芽に好んで寄生し、口針を幼枝の先端部や茎に差し込んで汁液を吸う。吸汁中は肛門から透明な液(甘露)を出すため、それを求めてアリが集まる。 【ハマキムシ】 様々な樹木、果樹、花、野菜につく。葉を丸めたり、葉っぱをつづってくっつけたりして中に隠れる。新芽や新葉を好み被害を受けた葉っぱが丸まる。ケムシと小さな虫で違う駆除法庭木の害虫はどのように駆除したらよいのでしょうか。 「ケムシと小さな虫とでは駆除方が違います。アメリカシロヒトリやイラガのようなケムシ類は、ケムシ専用のエアゾールタイプの駆除剤がおすすめです。一方、ハダニやアブラムシなど小さな虫は、食酢100%の殺虫殺菌剤をたっぷり散布すると退治できて、家庭菜園でも収穫直前まで何度も使えます」(有吉課長) 庭木に害虫は寄り付かないようにする予防法を教えてください。…