大型で非常に強い台風10号は6日午後4時現在、鹿児島県・屋久島の南西約80キロを、時速約35キロで北へ進んでいます。中心気圧は945ヘクトパスカル、最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートル。気象庁によると、7日朝にかけて勢力をおおむね維持したまま九州の西岸付近を北上するとみられ、記録的な大雨や暴風、高潮に「最大級の警戒」を呼びかけています。各地の最新情報を、タイムラインでお伝えします。 拡大する台風10号の接近に伴う強風で通行人の傘が壊れた=2020年9月6日午後3時3分、鹿児島市、加藤諒撮影 15:30大分市、全域に避難勧告 「明るいうちに避難できるよう」 大分市は午後3時半、市内全域に避難勧告。風雨は本格的に強まっていない段階だが、市災害対策本部の担当者は「夜にかけての悪化を見越し、明るいうちに避難できるよう発令した。安全な場所にいる人は外出を控え、危険な場所にいる人は指定緊急避難場所に避難してほしい」と話している。 15:00福岡市が77万人に避難勧告 「これほどの規模、記憶にない」 福岡市は6日午後3時、市内の38万7900世帯、77万3914人に対し、土砂災害や浸水被害のおそれがあるとして避難勧告を出した。対象は博多区や中央区など市内全区にまたがり、市の人口の約半数が対象となっている。 避難勧告の対象には、博多区の博多駅前1~4丁目や中央区の天神1~5丁目、大濠公園など市街地中心部も含まれている。夜間にかけて台風10号の影響が強まることが想定されるため、日中のうちに勧告を出したという。市は公民館や小学校など223カ所に避難所を開設した。 市防災・危機管理部の担当者が「これほどの規模に一度に勧告を出したことは記憶にない」と話す。勧告の対象地域外でも、強風が不安な人などには避難所や親戚宅などへの避難を呼びかけている。 12:49鹿児島・喜界島で最大瞬間風速41.2mを観測 台風10号は6日、鹿児島県の喜界島や奄美大島に接近した。気象庁によると午後0時49分、喜界島で最大瞬間風速41・2メートルを観測するなど、暴風が吹き荒れた。 喜界町(喜界島)の宿泊施設「ぎなま荘」の宜名真(ぎなま)孝子さん(59)は、朝日新聞の取材に「風が強く、雨戸がガタガタと鳴りっぱなし。客間も揺れている」と話した。周辺は停電し、施設は自家発電に切り替えた。2人の従業員が前日から泊まり込み、30人の客に対応しているという。「夜の台風でなく日中だったので、気持ちは少し楽でした」 屋久島北部付近で記録的短時間大雨情報 気象庁は6日、鹿児島県・屋久島北部付近で同日午前11時40分までの1時間に120ミリ以上の雨が降ったとみられるとして、「記録的短時間大雨情報」を発表した。…
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