夏が旬のキュウリ カリウムがむくんだ体に効果的(ウェザーニュース)
ハウス栽培が普及したため、キュウリは今では年中食べられるようになりました。しかし本来、キュウリは夏が旬の野菜です。水分が95%以上も含まれるキュウリは、夏の水分補給にもってこいの食べ物です。でも、キュウリの健康パワーはそれだけではありません。むくんだ体にキュウリが効く!?まず注目したいのは、カリウムを比較的多く含む点です。カリウムの働きの一つに、ナトリウムを体外に排出することが挙げられます。利尿作用もあり、腎臓の機能を支えるため、体のむくみやだるさを解消する効果を期待できます。 夏は体がむくんだり、だるくなったりしがちです。特に今年の前半は、新型コロナウイルスの影響で、外出を自粛せざるを得ないことが多かったため、むくみやだるさを感じている人が多いかもしれません。そういう人にも、カリウムを含むキュウリは頼りになる食べ物といえそうです。キュウリに含まれている意外な成分皮を中心に、キュウリにはβ-カロテンも多く含まれています。β-カロテンには強い抗酸化作用があるので、体内の細胞を健やかに、若々しく保つ効果が期待できます。 また、皮の部分に含まれる苦み成分のククルビタシンには、抗がん作用が期待できることもわかっています。 ただし、まれにある、非常に苦いキュウリには、ククルビタシンが過度に含まれている可能性があります。通常より明らかに苦いキュウリを食べると、唇のしびれや吐き気などの症状が起こることがあるので、そうしたキュウリは食べないほうがよいでしょう。 キュウリを「青臭い食べ物だな」と思っている人もいるでしょう。キュウリのこの青臭さは、ピラジンという成分によるものです。このピラジンには、血液をさらさらにする効果があると考えられています。ぬか漬けで健康効果が大幅アップキュウリは生でそのまま食べられる野菜ですが、ぬか漬けにして食べると、栄養価はいっそう高まります。ぬかに含まれるビタミンB1やビタミンB6がキュウリに浸透し、さらに乳酸菌も作用して、疲労の回復などに効果を発揮します。 キュウリは涼味ある食べ物でもあります。暑くて食欲がないときには、まずキュウリを食べて、食欲を刺激して、次に主菜やほかの副菜にお箸を進める方法もあるでしょう。 水分や栄養の補給に、キュウリを上手に役立てたいものです。ウェザーニュースSource : 国内 - Yahoo!ニュース