人工知能(AI)を活用した化学物質の安全性評価技術の開発を進める経済産業省プロジェクトチームが、国内の動物実験の数を約10年後には9割減らせると試算したことが6日までに、同省への取材で分かった。新たに開発した物質が人体や環境に悪影響がないかどうかを、動物実験を行わずに効率良く調べることを目指す。 動物実験は多額の費用と時間を要するだけでなく、欧米や愛護団体から批判も強い。新たな評価技術は開発コストの削減や動物福祉の向上につながると期待される。 経産省によると、評価技術の開発は2017~21年度の5年計画で、東京大や産業技術総合研究所など9機関が参加した。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
「涙で眠れない」新婦がきっかけ…“夫婦煙突“の前で写真 企画した会社の思い(西日本新聞)
福岡県田川市を拠点にイベントの司会や結婚式の企画などを行う「ピュアプランニング」(畑迫良恵代表)が、同市のシンボル・二本煙突の前で結婚記念写真を撮る企画を始めた。新型コロナウイルス感染症の影響で結婚式を挙げられない人たちを応援しようと、長く寄り添う姿から「夫婦煙突」とも呼ばれる煙突の前で、愛を誓った写真を残す企画を思い立った。通常の10分の1以下の価格で提供する。 【写真】夫婦煙突前にある「百年の鐘」 企画名は「ジューンブライド 百年(とわ)の鐘ウェディングプラン」。自社所有のウエディングドレスとタキシードの中から好きな1着を選んでもらい、二本煙突を臨む同市伊田の石炭記念公園で写真を撮って撮影データを渡す。 新型コロナの感染懸念から同社でも4月以降、20組の結婚式のキャンセルがあった。夫の二郎さん(50)と2人で会社を経営する良恵さん(44)は5月、式を延期した北九州市の20代女性から「涙で眠れない」との話を聞いたことなどをきっかけに、落胆している人たちに元気になってもらおうと思い立った。 旧三井田川鉱業所伊田坑跡の二本煙突は1908年の築造。長年、仲睦まじくたたずむ煙突に、2人で末永く幸せな家庭を築くカップルの姿を投影した。通常価格は10万円だが、8月8日までに予約した人は、「末広がり」にちなみ8888円で受け付ける。 良恵さんは、2006年に43歳で病死した兄清信さんの結婚式でエレクトーンを弾いたことがきっかけでウエディングプランナーを目指した。「結婚式は人生を変える。諦めずに挙げられる日を待とう」。(大塚壮) 西日本新聞社 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
プール離れに待った! トップスイマーのオンライン指導が充実(産経新聞)
競泳界では、自宅にいながらトップ選手らの水泳指導が受けられるオンライン授業のニーズが高まってる。新型コロナウイルスの影響を受け、各地でプールが使えなくなってきた3月上旬、2004年アテネ五輪競泳男子個人メドレー代表の森隆弘さんはいち早く、動画投稿サイト「ユーチューブ」で「練習ができないときにやるべきこと」を配信し、再生回数が1万5000回を超えた。森さんは「(子供たちの)水の感覚はすぐに戻る」とした上で、「自宅でも心身を整え、イメージしておくことで水中での技術向上につながる」と話す。 森さんは2008年に現役を引退後、慶応大水泳部のヘッドコーチを務め、11年からスポーツクラブなどで子供たちへの水泳指導を行っている。同時に12年からは、競泳界全体へ記録短縮のために必要なノウハウを伝えたいと、「ユーチューブ」にチャンネルを開設。約3万人の登録者は自身にとっての“教え子”と同じだ。 コロナの影響で、利用していた各地のプール施設が閉鎖されていく現状を目の当たりにし、すぐさま以前公開した自宅でできる筋力トレーニング動画をリストアップして再投稿。合わせて力を入れたのが、有識者との対談企画だ。 脳神経内科の医師と対談し、外出自粛中でのストレス解消法を聞いたり、心理学の専門家に自宅でできるメンタルトレーニングの方法を聞いたり。中でも反響が大きかったのが、競泳男子200メートル平泳ぎの元世界記録保持者、山口観弘(志布志DC)との技術対談だ。 きっかけは競泳界のエース瀬戸大也が、自宅の庭に設置した専用プールで腰にチューブをつけ、自由形と平泳ぎを泳いでいる動画をまねした子供たちの動画だ。体力がないため、チューブの強い反発力によって、泳ぎが大きく崩れていた。4泳法の中でも特に平泳ぎは、重心移動のタイミングが難しく、泳ぎのバランスが崩れると修正にも時間がかかるとされる。 対談では、山口が平泳ぎのコツを伝授する形で、上半身と下半身の動きを連動させるテクニックや、実際に行っている練習方法、さらに自宅でできる筋トレなどを紹介。約800人が視聴していたライブ配信では、東京五輪を目指す現役コーチからもコメントが入るなど、反響の高さがうかがえた。 男子平泳ぎで五輪2大会連続2冠の北島康介さんが設立したスイミングスクール「KITAJIMAQUATICS(キタジマアクアティクス)」や、競泳男子50メートル自由形日本記録保持者で現役の塩浦慎理(イトマン東進)も、「ユーチューブ」を活用した指導や情報発信を始めている。 スイミングスクールは、1964年東京五輪の完敗を機に日本各地で生まれ、競泳ニッポンの五輪や世界選手権での躍動を支えてきた。インターネットを使った新時代の指導法は、コロナウイルスの影響で懸念されているプール離れを食い止める一助となるかもしれない。(運動部 西沢綾里) Source : 国内 – Yahoo!ニュース
東京都心も夕方から雨 関東各地で雷雨に注意(ウェザーニュース)
今日6日(土)の関東は午後になると天気急変のおそれがあります。特に夕方から夜は広い範囲で強い雨や雷雨に注意が必要です。 関東は雲が多めながら午前中から気温が高く、すでに25℃を超えている所がほとんどです。その一方で上空5500m付近には-10℃前後の冷たい空気があり、大気の状態は不安定になっています。 それを示すように、雷雲の卵である「積雲」が各地で見られています。 午後は関東各地で雷雨に注意 大気の状態が不安定なことに加え、午後は前線が通過するため、より雨雲が発生、発達しやすくなります。 北部の山沿いは昼過ぎから雨が降り出し、夕方にかけて関東平野に雨の範囲が広がっていく見込みです。東京都心など南部の市街地は夕方から夜に雨となり、雷を伴って強く降るおそれがあります。 活発な雨雲が通過するタイミングでは、雹や突風の可能性もありますので、午後に外出をされる場合は十分な注意が必要です。 ウェザーニュース 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
小池都知事「悔しさでいっぱいです」横田滋さん悼む(日刊スポーツ)
東京都の小池百合子知事は、北朝鮮による拉致被害者横田めぐみさん(55)の父、横田滋さんが老衰のため死去したことを受け、「申し訳なく、悔しさでいっぱいです」と、ツイッターに記した。 【写真】14年9月、横田めぐみさんの写真の前で講演する横田滋さん、早紀江さん夫妻 小池氏は5日、ツイッターを更新。「拉致被害者の皆さんが一日も早く再会を果たせるよう、取り組んで参りましたが、滋さんの長年の想いを叶えることができませんでした。申し訳なく、悔しさでいっぱいです。遺志を継ぎ、なんとしてでも解決させねばならない問題です」とし、「心からご冥福をお祈りします」と悼んだ。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
蓮池透氏が持論「安倍首相責任を…と叫ばなくては」(日刊スポーツ)
北朝鮮による拉致被害者家族連絡会元副代表で、拉致被害者の蓮池薫氏の兄、蓮池透氏(65)が、拉致被害者横田めぐみさん(55)の父、横田滋さんの訃報に触れ「安倍首相責任を取ってください!」と、訴えた。 横田さんが老衰のため亡くなった5日、蓮池氏はツイッターを更新。「いつか、この日が来るのは分かっていたし、怖かった。滋さんは、公には政治家に対しても、右派的思想家に対しても決して異論を唱えることのないジェントルな人だった」としのび、「世の中はコロナ禍で拉致問題どころではない状況。収束まで動かないのか?滋さんの心中も不安で一杯だったはず。言うまでもなく、その前に動いておくべきだった。『40年以上救出を先導』とか『再会の願い叶わず』とか言っている場合ではないのだ」と続けた。 「また『断腸の思い』と繰り返した安倍首相。『申し訳ない』は付け足したが。自分たちの無為無策を棚に上げて、拉致問題が進展しないのは国民の関心が薄れているせいだ、と平気で言う政府」と批判。「みなさん、いい加減気付いてください。安倍首相は拉致被害者を救出するなどという気はさらさらないのです。この期に及んで『早期』救出とか言っているではありませんか。今こそ、安倍首相責任を取ってください!と叫ばなくてはなりません」と持論を述べた。 「そうでなくては、滋さんのご冥福を祈ることはできません。それができるのは、拉致のおかげで二回も総理になった安倍氏が恩返しをして、めぐみさんの問題が解決したときです。合掌」とした。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
藤井七段支える驚異の「集中力」迷路づくりで養う(日刊スポーツ)
<藤井聡太七段はこうして育った(中)> 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、学校は長期休校となり、社会のありよう、日常は一変した。予想不可能な将来に直面したいま、必要な力は? 将棋の第91期棋聖戦の挑戦者決定戦で勝ち、最年少タイトル挑戦を決めた藤井聡太七段(17)の幼少期からの「学び」にはコロナ時代を生き抜く、多くのヒントがある。東西の将棋担当記者がこれまでの取材をもとに探る第2回は「集中力」です。 【写真】将棋界のタイトル保持者の推移 ◇ ◇ ◇ 4月に新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が出され、愛知県在住の藤井聡太七段(17)は長距離移動を伴う東京、大阪での対局ができなくなった。第91期棋聖戦の挑戦者決定戦で勝ち、最年少タイトル挑戦を決めた記者会見で、天才高校生棋士は約2カ月間の「巣ごもり」生活をこう振り返った。 「しっかりと自分の将棋に向き合うことができた」 この探究型の「学び」を支えたのは「集中力」だった。好きなことを好きなだけやらせる-。藤井家の教育方針のもと、「好き」を極めることで、藤井少年の集中力は自然と養われていった。 藤井と戦った相手が口にするのは「集中力が続く時間が長い」。盤上での驚異の集中力はプロ棋士もうならせる。 将棋を始めたころ、迷路づくりにも熱中した。新聞広告の折り込み広告の裏面いっぱいに描いた。スタートとゴールを決め、どの道を残し、どの道を分岐させるのか。将棋と似ている感覚があったのか、母裕子さん(49)によると「気が済むまで何時間でも集中して書いていた。大人でも解けないような難しい迷路もあった」。黙々と取り組む姿を母は静かに見守った。 コロナ禍の長期休校では、勉強に不安を抱える児童・生徒、保護者も多かった。集中力が続かず、はかどらない自宅学習に、ついつい親が「勉強しなさい!」。だらだらと長時間、机に向かうよりも、短時間でも、気持ちを切り替えて集中することが大事だといわれる。コロナ時代には自律的な学びが、これまで以上に求められる。 並外れた集中力で「学び」を続けた藤井少年。その中で自らが「課題」を見つけ、解決していく力をつけていった。コロナ禍で社会のありよう、人との関わり方は変化を余儀なくされた。コロナ時代を生き抜くヒント。小学時代、学校の授業で学んだ内容は、その場で理解し覚えていった。藤井はかつてこう話した。 「45分の授業は5分あれば理解できる」 次回は「脳力」についてです。(つづく) ◆渡辺明棋聖VS藤井聡太七段の第91期棋聖戦5番勝負日程 ▽第1局=6月8日(東京・将棋会館)▽第2局=同28日(東京・将棋会館)▽第3局=7月9日(東京・都市センターホテル)▽第4局=同16日(関西将棋会館)▽第5局=同21日(東京・将棋会館)。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
農チューバー 農の日常心捉える 代かき再生72万回登録者2万6800人に 徳島県阿南市中田さん “巣ごもり”で注目(日本農業新聞)
動画投稿サイト「ユーチューブ」を活用し、農山村や農家の記録を発信し続ける農家がいる。コロナ禍で自宅で過ごす時間が増える中で、代かきや水路、農道の補修など日常の農作業風景が都市住民らの心を捉える。登録者数1万人を超す各地の“達人農チューバー”にファンを増やす秘訣(ひけつ)や動画編集のポイントを聞く。 共感者増やしたい 家庭菜園の関心高く 新潟県十日町市の元地域おこし協力隊で稲作農家の多田朋孔さん(42)は、仲間と「元限界集落から地域おこしチャンネル」を立ち上げ、現在1万人を超す。自身が機械修理にユーチューブの動画を参考にするようになり、2月からは毎日投稿。集落の高齢者の技術や知恵、農業の日常など「地域の宝を記録しておきたい」との思いで、コロナ禍でのメッセージも投稿した。 「食料やエネルギーの自給力を高めるような社会に向け、共感者を増やしたい」と見据える。 コロナ禍でユーチューブに挑戦し、農のファンを増やし、ちょっとした稼ぎにもつなげようと、全国の農家らが達人たちに助言を求める。広島県東広島市のHARADA FARMを開設する原田賢志さん(39)の元には農家や家庭菜園をしたい視聴者から毎週のように問い合わせがある。 チャンネル登録者数4万を超す。多品目野菜の栽培方法や農機具の紹介、ドローン(小型無人飛行機)を用いた農作業など、分かりやすく解説する人気チャンネルだ。 原田さんの勧めでユーチューブを始め、8万人を超すチャンネル登録者数を持つ農家もいるなど農家ユーチューバーの“火付け役”だ。原田さんの視聴者は8割が家庭菜園をする人。原田さんは「誰に見てほしいのかを念頭に置くことが何より大切」と強調する。投稿する農家が激増する中、防除で間違った情報を伝える投稿も多く、原田さんは「正しい情報発信が不可欠。信頼がなくなる」と注意を呼び掛ける。 徳島県阿南市で米2・2ヘクタールや菜の花、オクラを作る農家「徳島のかずさん」こと中田和也さん(68)。ユーチューブを始めようとする若手農家らの間ではちょっとした有名人、憧れの存在だ。 2012年からこつこつと動画をアップロードし続けてきた中田さん。現在の登録者数は2万6800人と超人気チャンネルになっている。 父の後を継ぎ農業を始めた中田さん。思うように米の収量が上がらずに苦労してきたが、「への字稲作」という施肥のタイミングなどを変える農法と出合ったことが転機となった。品質も収量も高めることに成功したことから「経営に困っている農家に簡単で米もおいしくできるへの字稲作を伝えたい」と09年にブログを始めた。しかし、写真や文字だけでは分かりにくい。動画を投稿できるユーチューブを知り、60歳ですぐに始めた。 投稿数2、3日に1本を続け、収益は上々だ。ただ、農業が主経営で、「百姓の面白さを伝えたい」という気持ちを貫き、直売する米の販売促進につなげるような仕掛けはしていない。若い人からの「農業をやってみたい」などのたくさんのコメントが励みだ。 自信作は「田んぼに掃除口を付けた」(190万超再生)、「雑草が育った中での代かき」(2回で72万超再生)など。 三脚で自分自身を撮影し、農作業後に無料の編集ソフトで字幕を付けて動画をアップする。音楽など使う時は著作権には厳重に気をつけている。 「誰にでも分かりやすい動画にするだけ。初めは誰も見てくれなかったが、いつの間にか日々の農作業を動画にしていたら人気になった」と中田さん。今では、ユーチューブをやりたいという農家が助言を求めに来るほどだ。「特効薬はないから、こつこつやるだけやな」と助言する。 <ことば> ユーチューブ 世界最大の動画共有サービス。配信が職業の「ユーチューバー」もいて、年商億単位で稼ぐ若者もいる。学研教育総合研究所によると2019年の小学生の将来なりたい職業の2位がユーチューバー。男子ではサッカー選手を抜きトップ。チャンネル登録者1万人は、社会的に影響を与える目安とされる。 日本農業新聞 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
[新型コロナ] 複合災害対策 防災専門家に聞く 車中避難場所確保を(日本農業新聞)
新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、災害時の避難所の増設が自治体の緊急課題となっている。自治体と施設や農地などの災害時の使用協定を結ぶJAや農家は「新しい生活様式」に対応した避難対応を模索。防災の専門家は、車中避難の整備の重要性を指摘する。 緊急事態宣言の最中、4月13日に大雨による土砂災害の危険性から市内の518世帯に避難勧告を出した千葉県南房総市。同市が改訂した避難所運営マニュアルでは「感染リスクを負ってまで避難所に行く必要はない」と明記し、安全が確保できる場合は在宅や親戚宅への避難を求めた。 避難勧告から5日後の同18日も同市三芳地区では局地的に竜巻が発生。花きや野菜を栽培する農家・軽込晃さん(59)のハウスを直撃した。ガラス引き戸は粉々に砕かれ、張り替えたばかりの農業用フィルムが吹き飛ばされるなどの被害が出た。この日、避難勧告は出ず、軽込さんは避難しなかったものの「大規模停電などで親戚宅を頼れなくなったら市の指示に従う。でも今、避難所に行くのは不安もある」と複雑な思いを話す。 自治体と災害対策協定を結ぶJAや農家も対応を模索する。熊本地震を機に熊本市と災害協定を結んだJA鹿本では、集荷場や選果場など3施設を救援物資の保管場や避難所として開放する。JAの村上浩二参事は「地震や風水害を想定していたが(開放時は)感染症対策としてビニールなどで間仕切りすることになるだろう。井戸があり水の提供も可能だ」と話す。 車中泊などで対応を考える農家もいる。熊本地震で車中避難を経験した同県西原村の酪農家の山田政晴さん(70)は「コロナ禍では車中避難以外に選択肢はない」と考える。熊本地震発生から2週間、JAの駐車場で車中避難し、朝晩120頭の牛が待つ牛舎に通い、搾乳や給餌を続けた。山田さんは「畑、牧草地の刈り取った跡を避難所に指定すれば、車中避難できる。農地を災害時に避難所にできる体制を地区でとるのが一番だ。農家が先頭に立って地域を守りたい」と強調する。 防災システム研究所の山村武彦所長は「体が不自由で遠くに避難できない人や、感染症にかかれば重篤化しやすい高齢者に目を配り、隣近所で声を掛け合って、車で早めに避難することが重要だ。避難所増設と並行して、車中避難によるエコノミー症候群防止のルールづくりが急務だ」と指摘する。 日本農業新聞 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
イタリア人作家は「忘れたくない」と繰り返した 渦中で見つめた我々の愚かさ 「コロナの時代の僕ら」著者インタビュー(47NEWS)
新型コロナウイルスの感染が広がったイタリアで1カ月余りの日々の思索をつづった作家パオロ・ジョルダーノさんのエッセー集「コロナの時代の僕ら」(飯田亮介訳・早川書房)が、日本など世界28カ国で緊急刊行され、話題となっている。1982年生まれの作家は、未曽有のパンデミック(世界的大流行)に最初に向き合った文学者の一人だ。4月下旬、共同通信のメールインタビューに応じ、国ごとに危機に対処するのではなく「人類全体を共同体として捉える道を模索すべきです。それこそ、このパンデミックが促していることです」と指摘した。著書で彼は、渦中で見つめた自分たちの愚かさ、自己中心的な振る舞いを「忘れたくない」と繰り返す。事態が一旦収束しつつある今こそ、立ち止まり、その静かで力強い言葉に耳を傾けたい。(聞き手、共同通信=森原龍介) ▽「グローバリゼーションを逆行させるな」 ―あなたは著書で、今回の危機は「この世界が今やどれほどグローバル化され、相互につながり、からみ合っているかを示すものさし」だ、と指摘しています。ですが、世界中で国境が閉じ、国の足並みはそろいません。複雑に絡み合ったグローバル社会は今、曲がり角にあるのではないでしょうか。 「まず、個人的な共同体と広義の共同体を区別しなければなりません。個人のレベルでは、ソーシャルディスタンス(社会的距離)が私たちの他者理解の在り方を変えるでしょう。ソーシャルディスタンスはしばらくの間、社会の中に疑念をもたらすかもしれません。それは危機がどれぐらい長引くかによります。社会の変容は、一度きりのショックによってではなく、社会を制御する仕組みそのものが変化することによってもたらされます。最終的に新しい習慣も生まれる。危機が長びくほど、変化は劇的になるでしょう」 「だからこそ私たちは自分の心の中で、今何が起きているのかを、注意深く観察しなければいけません。他方、家族の絆のような強いものはそれほど影響を受けないと思います。触れ合いや愛情を求める思いは、パンデミックより強いのです」 「より広いスケールでのグローバル化についてはどうでしょう。私は、グローバル化の方向が逆に向かうことはないと考えています。そんなことは過去、一度も起きたことはありませんし、起こるとしても一時的な減速でしょう。パンデミックが浮かび上がらせたのは、適切な協力活動なしに地球規模の課題に向き合おうとする私たちの姿です。私たちはグローバリゼーションを逆行させるべきではなく、むしろグローバリゼーションに適応していくべきなのです」 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース