関西国際空港を運営する関西エアポートは31日、昨年9月の台風21号による関空の浸水被害を踏まえた災害対策のうち、ハード面での具体的な計画を発表した。被害を受けた1期島の護岸を最大2・7メートル、滑走路を最大約42センチ、それぞれかさ上げする。ターミナルの地下にある電気設備の地上化なども含め、総事業費約541億円の災害対策を令和4年度末までに完了させる。 関西エアは昨年12月、護岸工事や利用者への情報提供の強化などの災害対策を公表。このうちハード面について近年の波高のデータを整理し、必要な護岸の高さを見直した。 護岸は1期島の南側で1・5メートル、東側で1・7メートル、北側で2・7メートルかさ上げする。滑走路(3500メートル)と誘導路は約16~42センチかさ上げ。夜間に工事を進め、この時間帯の離着陸は2期島の滑走路を使う。 護岸は2年度末、滑走路・誘導路は3年度中、波の勢いを弱める消波ブロック設置は4年度末までの工事完了を目指す。第1ターミナルの電気設備は、地上化した上で来年の台風時期には稼働を始める。 排水ポンプ車の導入などの緊急措置は6月末までに完了させる。関西エアの中谷行男・基盤技術部次長は会見で「護岸のかさ上げは将来の地盤沈下を踏まえており、10~20年は浸水を防げる」と述べた。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
川崎殺傷「1人で死ね」の声 類似事件や自殺誘う懸念も
川崎市多摩区の事件で、児童ら2人を殺害し、17人に重軽傷を負わせたとされ、直後に自殺した岩崎隆一容疑者(51)について、テレビ番組で「子どもを巻き込まずに、1人で死ねばいい」といった趣旨で発言する出演者が相次いだ。落ち度のない子どもたちが不意に襲われて死傷した事件だけに、同様の意見はネットでも広がった。一方、「別の自殺や事件を誘発する」として憂慮する声も出ている。 キャスターやコメンテーターが口々に 事件が起きた28日の午後。フジ系の情報番組「直撃LIVE グッディ!」で、安藤優子キャスターが出演者に語りかけた。「社会に不満を持つ犯人像であれば」と前置きして、「すべてを敵に回して死んでいくわけですよね。自分1人で自分の命を絶てば済むことじゃないですか」。コメンテーターの北村晴男弁護士も「言ってはいけないことかもしれないけど、死にたいなら1人で死ねよ、と言いたくなりますよね」と続けた。 同日のTBS系情報番組「ひるおび!」でも、落語家の立川志らくさんが「1人の頭のおかしい人が出てきて、死にたいなら1人で死んでくれよって、そういう人は」とコメント。ネット上でも「1人で勝手に死ね」「迷惑かけずに1人で死ねば」など、似た言葉が書き込まれていった。 「非難控えて」に賛否 そんな状況にネット上で異論を唱えたのが、貧困者らを支援するNPO「ほっとプラス」の藤田孝典代表理事。「次の凶行を生まないためにも、『1人で死ぬべき』という非難は控えてほしい」と呼びかけた。過去の無差別殺傷事件で被告が社会への恨みを募らせていた例があることを挙げ、「死ね」発言で同様の事件が起きる恐れがあるとして、警鐘を鳴らした。 藤田さんの問題提起をめぐり、ネット上ではさらなる賛否が飛び交う。 「テレビやネットでの『死ね』… 980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
応急活動計画も見直しへ 南海トラフ「半割れ」想定(共同通信)
政府は、南海トラフ巨大地震の防災対策推進基本計画を31日に修正したことを踏まえ、応急活動に当たる警察や消防などの派遣や支援物資の供給方針を定めた別の計画見直しにも着手する。震源域の東西いずれかで大地震が起きる「半割れケース」を想定した後発地震への備えが課題で、来年3月の公表を目指す。 南海トラフ地震を巡る現行の応急対策活動計画は、甚大な被害を受けたと見込まれる地域に「全国から最大勢力の応援部隊を可能な限り早く、的確に投入」と明記。だが半割れケースでは片側が被害を受ける一方、短期間に反対側も地震に襲われる可能性があり、要員の確保などで混乱が懸念されている。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
生徒手作りファッションショー猛練習 福岡の香椎高(西日本新聞)
福岡市東区の香椎高ファッションデザイン科が6月8日に文化祭の一環として市民向けにファッションショーを開く。昨秋から自分たちで企画、デザイン、演出を考え、いよいよ本番の舞台が近づいてきた女子生徒37人は今、ショーを成功させようと一致団結して猛練習中だ。 38回目となる今年のテーマは「Spark」。「自分たちが衝撃を受けたことを表現し、来場者にも衝撃を与える」という意味だ。一輪花やクラゲなどのほか、近未来、女性の社会進出、平和など15のテーマごとにグループを作り、色や素材などを含めたデザインを考案、発表会で検討を重ねた。総責任者の同科3年、元永結菜さん(17)は「みんな考えが違うので、まとめるのは大変だった」と振り返る。 1月には修学旅行の帰路に東京都内の布問屋に立ち寄り、布選び。ステージで披露する衣装を1人3着縫製しなければならず、締め切り前には徹夜する生徒も多かったという。 ヘアメークや慣れないハイヒールでのウオーキングも学びながら、5月に入って実際のモデルを講師に招き、音楽に合わせたショーを見てもらった。細かい手の動きやしぐさなどの指導を受け、「ステージで何をどう見せるのか」の意識が高まったという。 29日、実際のステージとなる体育館であった全体練習は、本番直前とあってピリピリした雰囲気。「タイミングが合ってないよ」「もっと笑顔で」「目線に気を付けて」などと生徒同士で注意し合う場面も。元永さんは「全員で力を合わせて観客に衝撃を与えるショーを作り上げたい」と意気込んでいる。 50分間のショーは8日午後1時20分から体育館で。入場無料。 西日本新聞社 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
「行方不明装い計画的」女性遺体遺棄、夫に懲役17年求刑(産経新聞)
昨年7月、千葉県柏市の弥谷麻衣子(やたに・まいこ)さん=当時(30)=の遺体が茨城県取手市の夫の実家で見つかった事件で、殺人罪などに問われた夫で元銀行員の鷹仁(たかひと)被告(37)と、殺人幇助罪などに問われた義母の恵美被告(64)の裁判員裁判の論告求刑公判が31日、千葉地裁(岡部豪裁判長)で開かれた。検察側は鷹仁被告に懲役17年、恵美被告に懲役6年を求刑した。 検察側は論告で鷹仁被告について「被害者を殺害後、行方不明になったことを装うなど、犯行は計画的」と指摘。恵美被告も「遺体を埋める穴を掘る道具を購入するなど、鷹仁被告が殺害すると認識しながら、手助けした」と主張した。 一方、最終弁論で鷹仁被告の弁護人は「事件前、麻衣子さんも鷹仁被告も精神的に不安定で、介護殺人と状況が似ている」と主張。恵美被告の弁護人は「被告は息子が殺人を犯すとは思っていなかった」として殺人幇助罪について無罪を主張した。 意見陳述した麻衣子さんの母親は「2歳の麻衣子の娘は、遺影に『ママ』と呼びかけ、チュッとキスしている。孫の人生をめちゃくちゃにした2人を許せない」と語った。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
ベビーシッターの新運用案示す 厚労省、資格情報開示の義務化へ(共同通信)
厚生労働省は31日、ベビーシッター事業の新しい運用方法に関し、保育士や看護師といった資格の保有状況や、研修の受講状況について、利用者への開示を義務付ける案を社会保障審議会の専門委員会に示した。 改正子ども・子育て支援法により、幼児教育・保育の無償化が10月から始まる。シッターも対象となるため、新たな基準や運用方法を厚労省が検討している。これまでにシッターの基準として、保育士や看護師の資格がない人には20時間程度の研修の義務付けを決めた。 シッターは企業に雇われている場合と、個人で活動している場合がある。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
タオル姿でスクラム ラグビーW杯合宿地PR
温泉から上がり、バスタオルを腰に巻いただけの男性が街を走り出す。手にはラグビーボールならぬ湯おけ。いつの間にか同じ姿の仲間が加わり、タックルをかわし、パスをしながら商店街を駆け、駅前でスクラムを組む。ラグビーワールドカップ(W杯)に向けて大分県別府市が作った動画「NO SIDE」が、じわじわ注目を集めている。 1月に「YouTube」で配信された2分31秒の動画は、これまで16万回近く視聴された。ラグビーと泉都・別府の魅力を詰め込んだ内容に、「ニヤリと笑える」「相変わらず攻めた内容」「撮るの大変だっただろうな」と様々な反応が寄せられている。 別府市では一昨年、温泉と本物の遊園地を合体させた「湯(ゆ)~園地(えんち)」計画が、動画から火が付いて実現。今回の仕掛け人の一人で市職員の森修二郎さん(39)は「ネット動画なら必ずいけると確信した」と話す。 W杯では、大分市でプール予選3試合と準々決勝2試合がある。予選に登場する6チームのうち、別府市は公認キャンプ地として、前回優勝のニュージーランド、準優勝のオーストラリア、ベスト8のウェールズ、カナダなどのチームを迎え入れる。 現在、市への観光客で最も多いのはアジア圏。W杯を、欧米や豪州からの新たな観光客を増やす好機とみて、別府を世界に発信し、市民のムードも盛り上げようとネット動画に決めた。 昨年9月からロケ地を探し始め、露天風呂や砂湯、別府駅前など7カ所に絞り込んだ。市W杯推進室では「温泉文化にラグビーを溶かし込む」「裸で温泉街を走り回り、ストーリー性を出す」「ルールやプレーも解説できないか」とアイデアが次々に湧き出た。 森さんは人集めに走り回り、最終的に高校生の現役選手から70代の男性まで市民200人以上がボランティアで参加。11月下旬の3日間に撮影が行われた。 大団円を迎えるグラウンドでの撮影は、最終日の朝から6時間以上かかった。最低気温は5度。全員がタオル姿で湯おけを手に踊るクライマックスシーンは、ドローンも使い、撮り直しが15回にも及んだ。 森さんは「没になったシーンはいくつもあったが、大勢が団結して別府をアピールできたのはすごい」と感無量の表情で振り返る。 世界最高峰リーグ・スーパーラグビーの日本チーム「サンウルブズ」も、昨年から開幕前の合宿を別府で続ける。グラウンドそばに設けた浴槽に温泉の湯を運び入れ、温水と冷水に交互に入って疲れを取る「交代浴」を準備。細やかな別府ならではの対応と評価された。評判は選手の口コミで広がり、様々なスポーツ合宿先として注目される。 ラグビーに関わるようになって5年目の森さん。2年前の夏、高さ13メートルのゴールのポールを動かす作業中に胸椎(きょうつい)を圧迫骨折した。強豪チームの選手や多くの観戦客をもてなすW杯本番は「体力勝負」と悟り、以来ジム通いを欠かさない。 「おもてなしもプレーと同じで、1人でも手を抜けばミスにつながる。選手もお客さんも別府で忘れられない思い出を残せるよう手伝いたい」。ラグビーで大切にされるディシプリン(規律)を重んじる姿は、責任感にあふれている。(加藤勝利) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
九州北部や中国で雨も 少雨解消ならず(ウェザーニュース)
31日(金)の西日本は、前線の影響で各地で雨が降りました。ただ、少雨傾向が続いている九州北部や中国地方の雨量はわずかでした。 降り始めから31日15時までの雨量は九州北部や中国地方の多くの地点で数mmから10mm以下となっています。 これで5月1か月の総雨量は大分県日田市で19.5mmにとどまり、5月としては統計開始以来最も少ない雨量になる可能性が高くなったほか、広島県福山市でも5月の少ない記録の1位タイとなりそうです。 少雨の影響で、ダムの貯水率が減少 少雨の影響で、ダムの貯水率が減少しているところがあります。福岡市の水がめ江川ダムなど8ダムの平均貯水率は31日14時現在で34.7%と平年に比べると50ポイント近く低くなっています。 今後は、前線の影響を受けやすくなって雨の降る日が増えてきそうですが、引き続き節水を心がけるようにしましょう。 ウェザーニュース 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
石炭火力温存、資料大半示さず 政府、議事概要のみ提出(共同通信)
地球温暖化対策の長期戦略に関する首相の有識者懇談会の提言で、石炭火力発電の記述が座長案の「全廃」から「依存度を引き下げる」との温存方針に後退したことを巡り、政府は31日、非公式協議の議事概要を参院資源エネルギー調査会に提出した。しかし座長の北岡伸一・国際協力機構理事長の素案や、表現後退の背景となった経済界出身委員の意見書など大半の資料は示さなかった。 政府関係者によると、経済界の委員らの了承が得られなかったためで「決定過程が不透明だ」との批判が残りそうだ。 議事概要は6ページで、発言者を伏せて主要項目ごとに主な意見を列挙した。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
酒気帯び運転容疑で市職員を逮捕 福岡県福津市(西日本新聞)
福岡県警宗像署は31日、道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで、同県福津市の再任用職員、松尾耕太郎容疑者(61)=同市=を現行犯逮捕した。 逮捕容疑は同日午前4時50分ごろ、自宅近くで軽トラックを酒気帯び運転した疑い。署によると、農道にあった軽トラックが急に動きだしたため、パトカーで巡回中の警察官が不審に思い職務質問して発覚。呼気から基準の2倍近いアルコール分を検出したという。 同市の原崎智仁市長は「二度とこのような事件を起こさないよう、信頼回復に全力で努める」とのコメントを発表した。 西日本新聞社 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース