All Nippon NewsNetwork(ANN) ジャーナリストの後藤謙次氏に聞きます。 15日の自民党の臨時総務会で、党の役員が決まりました。二階幹事長と森山国会対策委員長は続投。総務会長に佐藤勉氏、政務調査会長に下村博文氏、選対委員長に山口泰明氏の起用が決まりました。菅新総裁誕生を支えた5派閥から均等に登用されました。 ※どう評価しますか?注目は? 後藤謙次氏:二階幹事長は「論功行賞はない」と言っていましたが、ご自身が最大の論功行賞。今回の人事で二階幹事長は別格扱いでした。総裁選の2日前に、菅さんから二階さんに『正式に総裁になったら幹事長に』と言われていた。誰よりも早く人事を言われたのは、二階幹事長だった。それだけ、菅さんが二階さんを信頼して、頼り切っているということ。二階幹事長の右腕・林幹事長代理も菅さんと気心が知れている。また、総務会長の佐藤さん、選対委員長の山口さんは、菅さんと同期で、気心が知れている。これまでは党と官邸が離れ離れだったのが、このメンバーでいくと、菅さんと党との意思疎通は潤滑に進むのではないかと思います。注目は、幹事長代行の野田聖子さん。1998年の総裁選で、菅さんの政治の師である梶山静六元官房長官を担ぎ出した当事者で、それ以来、気心が知れていたが、野田さんは総裁選になかなか出られないということがありました。野田さんによると、14日夜、菅さんから電話があって『久しぶりに政権の中央で仕事したらどうですか。これはお願いではなく、これは命令だ』と言われたそうです。二階さんに変わって、露出度が高くなる。しかも広報担当する。将来の日本初の女性総裁候補を育てようという狙いが、菅さん、二階さんの共通項としてあるのではないかと。これまで二階さんは、ずっと菅カードを持っていたが、今回、菅カードを切って、今、カードがゼロの状態です。しかも岸田さんは14日、次回の総裁選に立候補宣言している。次の総裁選の幕が静かに上がってきている。野田さんの人事は、その種をまいたということです。 16日に発足する菅内閣で、固まった顔ぶれです。 【再任】麻生副総理兼財務大臣、茂木外務大臣、赤羽国土交通大臣、萩生田文部科学大臣、西村経済再生担当大臣、小泉環境大臣、梶山経済産業大臣、橋本五輪担当大臣。河野防衛大臣は、行革担当大臣で起用。武田国家公安委員長は総務大臣で起用。 【再入閣】厚生労働大臣には田村憲久氏、法務大臣に上川陽子氏。そして、菅総裁肝いりのデジタル担当大臣には、ITに強い平井卓也氏。 【初入閣】防衛大臣が、安倍総理の実の弟である岸信夫氏。復興大臣で平沢勝栄氏。農林水産大臣は、前官房副長官だった野上浩太郎氏。坂本哲志氏が一億総活躍担当大臣。井上信治氏が万博担当大臣。 そして、注目の官房長官には、加藤厚生労働大臣の起用が固まりました。 ※この顔ぶれをどう見ますか? 後藤謙次氏:安倍カラーが濃厚な派閥均衡人事だといえる。菅さんとの距離感が入閣するか、しないか。つまり信頼できるかどうかが、菅さんの判断基準だったと思います。加藤厚労大臣は、答弁能力も高く安定している。この内閣は誰が官房長官をやっても、7年8カ月やった菅さんにはかなわない。菅内閣総理大臣兼官房長官という内閣です。菅さんは、官房長官には「3条件ある」と言っていました。一日2回の記者会見をこなせる人、省庁の縦割りを打破出来る人、そして国会対策ができる人を上げていましたが、結果として、それを全部、満たす人がいなくて、結局は信頼関係など、菅さんの起用条件だったと思います。加藤さんは、大蔵省出身のエース。これまで、安倍内閣は経済産業省内閣と言われていましたが、加藤さんが官房長官に就任することで、財務省が復権するのではないかという見方もあります。加藤さんは安倍さんの信頼もある。加藤さんは安倍さんの政治的継承、政策的継承も出来る人。 ※この他の注目は? 後藤謙次氏:縦割りを打破するのは行革担当大臣になった河野太郎さん。この人事は驚きでした。最初は、官房長官候補に挙がりましたが、その後、総務大臣説がずっとありました。自民党執行部からクレームがついたという説もあります。行革担当は、内閣府に置かれますので、手足となる省庁がありません。どこで推進力を得るのか。河野さんの突破力が本当に生かせるのか。それは、菅さん自身の意向が反映します。万博担当大臣があるのは、何らかの配慮があると思います。2025年の大阪万博について、影響力があり、菅さんとも親しい日本維新の会に対し、「万博を本気で応援しますよ」というメッセージを送ったと思います。 そして、安倍さんの弟、防衛大臣の岸信夫さん。安倍さんが、談話で敵基地攻撃能力について話していました。菅さんが継承というものを形にしたものだと思います。 ※ずばり解散・総選挙は、いつですか? 後藤謙次氏:私は当初、早期にすると思っていましたが、菅新総裁の記者会見で「仕事をしたい」と言っています。また、新型コロナウイルスで総裁選を簡易なものにしたのに、すべての有権者が参加するような選挙をやって大丈夫なのか。選挙をやって、選挙事務所などからクラスターが出たら、政権が終わってしまうという危機感が党内にあります。10月2日に臨時国会の召集があるのではないかとみられていましたが、取材してみると、10月下旬以降になると。そうなると年内の選挙は非常に厳しい。15日の自公合意でも、新型コロナウイルス対策が最優先となりました。選挙のタイミングとして残っているのは2カ所。来年1月、通常国会冒頭。もう一つは任期満了に近いところ。五輪、総裁選、選挙とホップ・ステップ・ジャンプ論があります。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
新「立民」内憂外患の船出 迫る総選挙…見えぬ挙党・共闘(産経新聞)
立憲民主党と国民民主党などが合流し、150人に膨れ上がった新「立憲民主党」が15日、発足した。年内ともいわれる衆院解散・総選挙に向けて挙党体制の構築が課題となるが、新執行部人事には不満が噴出する。立民出身者と国民出身者が競合する選挙区の調整や野党連携もこれからで、枝野幸男代表は内憂外患を抱えたままの船出となる。(千田恒弥) ■人事嘆く若手「新党感ない」 東京タワーを望む都内のホテルで行われた結党大会。序盤から党の将来を“暗示”させるようなシーンがあった。 「このままでもよいという方もいるかもしれないが、『立憲民主党(略称・民主党)』に訂正をお願いしたい」 副代表に就任した玄葉光一郎元外相は苦笑しながら、こう呼びかけた。出席者に配られた新党の綱領に「強い決意を持って民主党を結党します」と書かれていたためだ。単純な誤植とはいえ、合流協議では綱領や党名で立民側と国民側が激しく対立しただけに、会場には白けた雰囲気が漂った。 その後、あいさつに立った枝野氏は「新しいスタートを切ることができた」と興奮気味に語ったが、焦点だった執行部人事に早くも不満が渦巻く。 福山哲郎幹事長をはじめ枝野氏に近い立民出身者が引き続き要職を占め、国民出身のベテラン議員は「われわれに一歩も譲る気がないということだ」と不快感を示す。一方、立民出身の若手も「選挙を前に新党感がない」と嘆く。 ■選挙区調整も、新「国民」連携も… 次期衆院選に向けた態勢も十分ではない。立候補予定者が決まったのは全国289ある選挙区のうち200程度。しかも立民、国民それぞれの出身者同士で競合する選挙区も約10あり、調整に難航すれば火種になる。 合流に参加しない国民議員らが結成した新「国民民主党」との連携も見通せない。支持母体の連合のうち民間労組の一部は新国民支持に回った。参院は新国民との統一会派の解消が決まり、一枚岩になれていない。 新立民の結党大会は自民党総裁選の関係で当初予定の16日から15日に前倒ししたことで仏滅になった。くしくも4年前の仏滅の9月15日、旧民進党は同じホテルで蓮舫氏を新代表に選出。その後、同党は支持率低迷にあえぎ、1年後の平成29年の衆院選を前に分裂した。 こうした因縁を断ち切るかのように枝野氏は記者会見でこう宣言した。 「1年以内にある衆院選で政権選択していただけるような選択肢になるべく、最大限努力したい」 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
自民・世耕氏、党四役は「実務タイプで堅実」(産経新聞)
自民党の世耕弘成参院幹事長は15日の記者会見で、同日の臨時総務会で二階俊博幹事長ら党四役が正式に決まったことについて「実務タイプで、堅実な方が選ばれた。菅義偉(すが・よしひで)新総裁の下、結束をして新しい政権を与党として支えていくのに極めて十分な態勢が整った」と述べた。 また、二階氏の幹事長続投については「誰もが認める手腕で安倍晋三政権後半も自民党をしっかりまとめ、難しい局面でうまく与党が政権を支える構図を作った。続投は極めて妥当な判断」と語った。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
「岸田氏を2位にしたい、石破氏を3位にしたい実力者」の存在か 自民党総裁選、菅氏陣営から動いた“20票“のナゾ(ABEMA TIMES)
きのう投開票が行われた自民党総裁選。総裁に選出された菅氏が400票近くを固めたとの事前の票読みもあったが、蓋を開けてみれば、それよりも20票あまり少ない377票。この差分が、実は菅氏から岸田氏に動いた票ではないかとの見方が広がっている。 【映像】菅新総裁が誕生 側近議員に聞く!日本どう改革? ■「来年を見据えたドロドロした権力闘争」 テレビ朝日政治部の官邸キャップ・吉野真太郎記者は「石破さんも岸田さんも、結果だけを見れば完膚なきまでの負け方だ。しかし、総裁選は勝ち方だけでなく、負け方も重要だ。我々の票読みでは、石破陣営は69だったので、これは議員票も地方票もぴったりだった。ということは、菅さんに投票すると思われていた人の20人くらいが岸田さんに流れたということだ。そして、この20票がなければ2位と3位は逆転していたことになる。つまり、菅陣営の中に、石破さんを2位にしたくない人、あるいは、岸田さんに“次の目”を残すことを意図した人たちがいたということだ。これは来年を見据えたドロドロした権力闘争、政局的な動きだ」と話す。 元産経新聞政治部長で政治ジャーナリストの石橋文登氏も「吉野さんのおっしゃる通り、岸田さんを2位に、石破さんを3位にしたい勢力がいたということだ。ただ、国会議員票を流すのは、そう簡単なことではない。候補者が本当に競っている時には、議員たちが投票台で名前を書いているときの書き順や画数をチェックすることもある。そして、国会議員はお喋りが多いので、すぐにバレてしまう。そういう中で子分に口を割らせず、“岸田”と書かせることができる有力政治家はそんなにいない。麻生さんだったら漏れる(笑)。パッと思い付くのは、二階さん、菅さん、あるいは森山さんあたりだが、二階さんは勝ちにいく時には情け容赦ないからそういうことはしないだろうし、菅さんもやるわけがないと思う。実は安倍さんだったという可能性もある」と語った。 無派閥である菅新総裁を支える“菅グループ”の中核をなすといわれる「ガネーシャの会」メンバーで経済産業副大臣の牧原秀樹衆院議員は「今回は揺るぎなく菅官房長官だったが、私も無派閥なので、1期目の時の総裁選では“誰にしようかな”と迷ったこともある。“中高の先輩だから”とか、“あの時お世話になった”とか、“この人とは政策が合う”とか、投票の理由は色々あると思うが、ある議員は“直接電話をくれたらコロッと来てしまって入れちゃうんだけどな。でも電話は来なかったな”という話をされていた。つまり、派閥がこの人にと決めたからといっても、最終的には1人の議員として直前に揺れることはあり得る。むしろ、全然いいと思っていないのに派閥で言われたから入れるというよりは、その方が健全ではないかと思う。例えば、菅先生は大阪の方(維新)と仲が良いので、そうでない大阪出身の自民党議員の中には、“なかなかつらい”という方もいるという話もある。今回も、そういった様々な理由から、菅さんではなく岸田さんに入れようと考えた議員がいたということかもしれない」とした。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
「私は負け続けた人間」と語ったことも…“たたき上げ”菅氏、黒子から主役になるまで(西日本新聞)
冬には豪雪に見舞われる山あいの集落は、こうべを垂れる稲穂で黄金色に染まっていた。秋田県南部の湯沢市秋ノ宮地区。田園を縫うように、太公望に愛される役内川が流れる。 【写真】秋田時代、友人と実家近くの川で捕ったマスを手にする菅氏 「子どものころは夏は魚捕り、冬は相撲かスキー。それしかなかった」。地区で生まれ育った菊地洋一さん(71)は幼少期を振り返る。「おい、ザッコ(雑魚)捕りさいくどー」と誰からともなく誘い合い、日が暮れるまで川に入った。 イワナ、アユ、ときに数十センチのマス。地区には、魚捕りがひときわ上手な同級生がいた。モリを手に潜ると獲物をさっと仕留め、周囲にはにかんだ笑顔を見せた。14日午後、菊地さんはテレビ画面でスポットライトを浴びる男に、遠い記憶を重ねた。 「あの時の表情だな。ヨシヒデがここまでなるなんてな」 菅義偉氏はこの日、自民党総裁選で圧勝し、万雷の拍手の中で「この日本のために、そして国民のために働くことを誓う」と高揚気味に語った。 気遣い、負けず嫌い、一度決めたら譲らない-。幼なじみが共有する菅氏の印象はこの3点だ。そしてこう口をそろえる。「スポーツは万能。勉強もできる。でも、どれも1番ではなかったな」 相撲では相手にけがをさせないよう投げ飛ばさず、つり出した。腕っ節は強かったが、友人同士のけんかは双方の言い分を聞いてなだめた。中学の野球部では、熱心な練習で憧れのサードを射止め、変則的な打撃フォームの修正を監督に命じられても「これが自分に合っている」と貫いた。 進学した湯沢高まではバスと汽車を乗り継いで2時間。雪に閉ざされる冬場は下宿する。幼なじみの伊藤英二さん(71)は長い時間を語らったが、将来の夢を聞くことはなかった。父はイチゴ農家として成功。姉2人は教員。どちらかの道に進むのだろうと思っていた。 1967年。卒業を迎え、集団就職の同級生は東京へ。波に乗り遅れた菅氏もすぐに上京を決めた。高校1年の時に地元で聖火ランナーの伴走をした東京五輪の高揚感が残っていたのかは分からない。伊藤さんはこんな言葉を聞いた。 「農業じゃいい暮らしはできねえ。ほかのことさ見つけてえ。何かやることがあるはずだ」 間もなく国のトップに立つ菅氏は、明確な目標を持たずに故郷を飛び出した青年だった。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
岸田氏に温情票?むき出しの“派閥の論理” 露骨な「石破つぶし」も(西日本新聞)
14日、菅義偉新総裁を選出した自民党総裁選はむき出しの「派閥の論理」に始まり、終わった。無派閥の菅氏に5派閥が競うように相乗りし、告示前に勝負はついた。石破茂元幹事長を最下位に落とし、再起不能にさせることをもくろみ、安倍晋三首相と麻生太郎副総理兼財務相がそれぞれ所属する派閥から、2位の岸田文雄政調会長に議員票を融通する工作も行われたとみられる。「密室」「談合」色が拭えぬ選出過程は、新政権を縛る足かせになりそうだ。 【写真】秋田時代、友人と実家近くの川で捕ったマスを手にする菅氏 「岸田文雄君、89票」-。 野田毅・総裁選挙管理委員長が読み上げた瞬間、総裁選会場のホテルにどよめきが広がった。岸田氏の地方票はわずか10票。率いる岸田派は47人のため、数字は岸田氏が事前の予想をはるかに上回る国会議員票を獲得した事実を告げていた。「よしっ」と強くあごを引く岸田氏。派閥の参院中堅は拍手をしながら「予定より30票近く、多いな」とつぶやいた。 今回、菅氏を推した首相と麻生氏だが、岸田氏も見捨てたわけではなく、一方で石破氏を毛嫌いしているのは周知の事実。2位争いに後れを取りそうだった岸田氏を見かね、当の菅氏も地方票の集計直前、方々に電話して岸田票の現状を情報収集していた。 この日、首相の出身派閥・細田派の中枢幹部は、菅陣営の関係者から「(岸田氏に)票を回したのか」と尋ねられ「自民党には、こういういいところがあるんだよな」と満足そうに独りごちた。麻生氏の側近も「うまくいった」と漏らし、圧倒的優位だった菅陣営から岸田氏サイドに対する温情票の存在をにおわせた。 国会議員票が伸びず、計68票にとどまった石破氏は、硬い表情を崩さず会場を後にした。幕引きまで続いた「石破つぶし」の背景を、自民党関係者は明かした。「『石破総理』がいかに非現実的かを、党内外に示す。石破氏の政治生命の芽を徹底的に摘んでおくということだ」 ■ 首相が辞意表明した翌日の8月29日、二階俊博幹事長らと菅氏が密会して流れをつくり、5派閥が勝ち馬に乗ろうと「菅氏支持」で雪崩を打った構図だった。 派閥に属さず、党内基盤の薄さが弱点だった菅氏。自身の派閥に総裁候補を持たないため、「キングメーカー」になることでしか党中枢の地位を保てない二階氏。両者は利害がピタリと一致し、補完し合える関係にあった。二階氏は地方で人気の高い石破氏に有利とならないよう、党員・党友投票を省略する「簡易型」の選挙方式も早々にレールを敷き、菅氏に大きな恩を売った。大勢は決した。告示前から各派閥の関心は菅政権を見越した猟官運動に移り、「論功行賞」狙いの綱引きが際立った。 自民党はかつてカネ、人事、選挙を陰で操った派閥支配が世論の批判にさらされ、政治改革の潮流ともあいまって2009年には野党に転落、出直しを図ったはずだった。今回の選挙戦では政策論争は後景にかすみ、「数は力」の原理に基づく派閥政治が堂々と復権し、「古い自民に後戻りするな」の声はかき消された。 16日、第99代首相となることが確実な菅氏。14日の記者会見では「派閥の弊害ということは全くない」と言い切ってみせたが、選挙戦で背負い込んだ派閥のしがらみがそのリーダーシップに影を落とすことは避けられない。 (河合仁志、一ノ宮史成、下村ゆかり) Source : 国内 – Yahoo!ニュース
自民・菅新総裁 二階幹事長を続投させる方針固める(テレビ朝日系(ANN))
All Nippon NewsNetwork(ANN) 自民党の菅新総裁は15日に行われる党の役員人事で二階幹事長を続投させる方針を固めました。 二階幹事長は菅新総裁の誕生に向けて水面下で動くなど、いち早く流れを作って今回の総裁選での勝利に大きく貢献しました。また、二階幹事長側近の林幹事長代理も続投が固まりました。さらに、総務会長には佐藤勉元総務大臣を、政調会長には下村博文選挙対策委員長の起用が固まっています。また、16日に発足する見通しの新内閣では麻生副総理兼財務大臣が続投や茂木外務大臣の留任が固まっています。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
菅新総裁誕生 焦点は“党役員”“新内閣”人事に(テレビ朝日系(ANN))
All Nippon NewsNetwork(ANN) 自民党の総裁選が行われ、菅義偉官房長官(71)が新総裁に選ばれました。総裁選挙は、国会議員票と都道府県票合わせて535票をめぐって争われました。結果は、菅官房長官が377票、岸田政務調査会長が89票、石破元幹事長が68票を獲得。菅氏が7割を超える票を得て、地方票でも大差をつけました。16日に国会で行われる首班指名選挙を経て、総理大臣に就任する見通しとなりました。 菅新総裁は、14日午後6時から会見に臨みました。 菅新総裁:「役所の縦割り、さらに既得権益、そして、この前例主義。こうしたものを打倒して規制改革をしっかり進めていきたい」 会見で強調したのが、“改革”です。その一つとして掲げたのが、行政のデジタル化の遅れを改革するための“デジタル庁の創設”です。 菅新総裁:「思い切って象徴としてデジタル庁を作る。法改正を早速やっていきたい。法改正に向けて、早速、準備をしていきたい」 いよいよ加速する菅内閣発足への動き。最大の焦点は人事です。 菅新総裁:「改革意欲があって、仕事ができる人を、しっかり結集して、国民のために働く内閣。こうしたものを私は作っていきたい」 安定的な国会運営で菅氏からの信頼が厚い森山国対委員長は、続投が固まりました。 森山国対委員長:「総理からのご下命があれば、しっかりと支えるということは当然のこと。ダイナミックに政策を進められる人事を思い切ってやるのはいいこと」 さらに、二階幹事長の続投も固まりました。 二階幹事長:「我々は全面的に信頼を申し上げて協力をさせていただく」 総務会長には、麻生派の佐藤勉元総務大臣が内定しました。続投が固まった二階幹事長と森山国対委員長が14日夜、早速、会合を開きました。新体制での党運営について、話し合われたとみられます。 一方、総裁選2位に滑り込んだ岸田氏の気持ちは、すでに来年の総裁選に向いています。 岸田氏:「きょうから総理・総裁を目指して、次の歩みを進めてまいりたい」 地方票で岸田氏に大差をつけたものの議員票で逆転され、3位に終わった石破氏。 石破氏:「厳しい締め付けがあったなかで、票が出るのは票の多寡に関わらず、本当に率直にありがたいことだと思わないといけない。(勝つには)派閥の領袖の協力を求めるように努力しなきゃいけないという話になる。政策で一致したから(支持する)っていうのが、あんまり見られなかったような気がする」 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
菅新総裁誕生を見つめる人々“それぞれの思い”(テレビ朝日系(ANN))
All Nippon NewsNetwork(ANN) 自民党の総裁選が行われ、菅義偉官房長官(71)が新総裁に選ばれました。菅氏を待ち受ける最大の課題は、新型コロナウイルス対策です。 群馬県太田市にあるマッサージ店『ヒカリエ療術院』では、緊急事態宣言が出た4月と5月の売り上げは7割も落ち込みました。重くのしかかるのが、毎月の家賃です。そこで、最大600万円を半年分の家賃を支給する“家賃支援給付金”を2カ月前に申し込みました。しかし、いまだに支給されていません。実は、ヒカリエ療術院と同様にいまだ支給されていない人が多くいる現状が明らかになりました。約47万件の申請に対して、支給されたのは約12万3000件(今月11日時点)。申請の4分の1程度にとどまっています。 『ヒカリエ療術院』篠原郁雄さん:「この状況をどう説明してくれるのか。新しい政権に期待する。変わる以上、期待はするけど、大きな期待は持てない」 感染収束が、いつになるのか見えないなか、医療現場からはPCR検査を公費負担で広く行えるよう求める声が上がっています。 『ふじみの救急クリニック』鹿野晃院長:「コロナウイルスは、風邪のウイルスなので、冬に流行する可能性がある。これに加えてインフルエンザは確実にやってくるので、医療崩壊の引き金になってしまう。感染者が出ていない勤務先や学校などでは、PCR検査が自費になってしまっている。できればPCR検査に関しては、諸外国でもやっているように全員希望したら“公費負担”。次の総理には目指していただければ助かる」 菅氏が新総裁に選ばれたことを受けた拉致被害者の家族の声です。 横田早紀江さん:「安倍さんと同じ路線で、きちっと一つのことを見て、一緒にやってきて下さった方がなられたことは、拉致問題というのにとっては、よかったのかなと。結果が出て初めてわかるので、色々な知恵を菅さんも一緒に頑張って、進展していくように、拉致問題が本当にようやく進展できたねという、成果を見せていただきたいなと期待している」 “森友文書”の改ざん問題についても引き続き問われています。改ざんを強制され、自殺に追い込まれた近畿財務局の職員・赤木俊夫さん(当時54)の妻・雅子さんは、なぜ改ざんは起きたのかを知りたいと、当時の財務省理財局長・佐川宣寿氏と国を相手取り、裁判を起こしています。 赤木俊夫さんの妻・雅子さん:「『(菅氏は)調査はもう終わったことだ』『しつくした』というような発言をされていると思うが、ただ私は第三者による再調査をしてほしいという気持ちに何の揺れもないので、不安は感じてない。続けて再調査をしてほしい、本当のことが知りたいと訴える気持ちに変わりはない」 菅新総裁:「森友・加計・桜、について、安倍政権では、様々な指摘を受けている。客観的におかしい思ったことについては、正していかなければならないと思うし、国民の皆さんに何事も丁寧に説明をすることも大事だと思う」 また、早期の衆議院解散については。 菅新総裁:「せっかく総理大臣に総裁に就任したわけだから、仕事をしたいなと思っている。(コロナ)収束も徹底して行っていきたいと思うし、そうしたなかで、解散の時期というのは。いずれにしろ(任期が)1年しかないわけだから、なかなか悩ましい問題」 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
自民党新総裁に菅氏 内閣人事は「改革意欲ある人」(テレビ朝日系(ANN))
All Nippon NewsNetwork(ANN) 菅官房長官が7割以上の票を獲得する圧勝で自民党の新総裁に決まりました。 自民党・菅義偉新総裁の誕生です。 自民党・菅義偉新総裁:「私自身のすべてを傾注して、この日本のために、そして国民のために働くことをお誓いをして私のあいさつさせて頂きます。ありがとうございました!」 沸き上がる拍手に応え、大きく手を振った菅新総裁。今回の票を議員票と地方票に分けて見ていくと、議員票は菅官房長官288票、岸田文雄政調会長79票、石破茂元幹事長26票。地方票は菅官房長官89票、岸田政調会長10票、石破幹事長42票。他2名の候補者に大差を付ける圧勝でしたが、一方で議員票が20票ほど事前の読みよりも少なかったとの指摘も。これは何を意味するのか。 安倍前総裁:「さあ皆さん、菅義偉新総裁を先頭にコロナ禍を乗り越えて、輝く日本を築き上げていこうではありませんか」 安倍前総裁からのたすきを引き継いだ菅新総裁。一方、敗れた岸田政調会長は…。 自民党・岸田文雄政調会長:「私の実力不足であった。きょうから総理総裁を目指して次の歩みを進めていきたいと思います」 早くも来年の総裁選出馬を示唆。また、厳しい戦いとなった石破元幹事長は…。 石破茂元幹事長:「厳しいなかで、『石破』って書いて頂ける。それはありがたいことですね。できれば、きちんとした選挙期間があってほしかった」 そして、新総裁が決まったことで永田町のもっぱらの関心は「人事」です。自民党内の重要ポストはもちろん。新たな閣僚の顔ぶれは。自身が無派閥の菅総裁だからこそ、その采配に注目が集まっています 自民党・菅義偉新総裁:「改革意欲のある人、改革に理解を示してくれる人を中心に進めたい」 さらに…。 麻生財務大臣:「下手したらすぐかもしれない。タイミングというのは極めて大事です」 果たして、早期の解散はあるのかも関心事の1つ。14日午後、初めて総裁の椅子に座った菅新総裁。 その視線の先にはどんな考えがあるのでしょうか。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース